アメリカ・ミネソタ州で起きたジョージ・フロイド殺害事件と、それに関連する抗議活動。バンクシーやKAWSといったアーティストが講義や連帯の意思を示す作品を発表しているが、村上隆もこの運動に呼応する作品を発表した。
発表されたのは、村上の作品を代表する花とスカルをモチーフに、ブラックプリントで仕上げたシルクスクリーンによるエディション作品。6種類、各300枚ずつが制作され、売り上げの全額を社会正義と人種的平等のために闘うアメリカの非営利組織「Black Lives Matter」や「Color of Change」などに寄付。販売は抽選販売ウェブサービス「NTWRK」を通じて行われる。期限は7月31日。
村上は今回の作品制作について以下のようにコメントしている。「私はつねに、アーティストの役割とは、現在を見極め、未来の観客のために表現することだと主張してきました。もし私のアートが社会に少しでも変化をもたらすことができるのであれば、それを人種的な不公平に悩まされている黒人コミュニティに還元することで、彼らの力になれればと考えています」。