「インヴィジブル」をテーマに映像の可能性を探る。「第10回恵比寿映像祭」が18年2月に開催

恵比寿一帯を舞台に行われる映像とアートのフェスティバル「恵比寿映像祭」が今年度も開催される。第10回となる今回の会期は2018年2月9日〜25日。

ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ Untitled 2015

 今回で10回目の開催となる映像とアートの国際フェスティバル「恵比寿映像祭」は、展示や上映、ライブなどを複合的に行うことで、映像表現やメディアの発展と継承について考える場を生み出してきた。

ラファエル・ローゼンダール Into Time 15 05 02 2015 © Rafaël Rozendaal Courtesy of Takuro Someya Contemporary Art Photo: Ken Kato

 今回の総合テーマは「インヴィジブル(見えないもの)」。イメージに溢れ「現実」が見えにくくなっているいま、写真や映像の特徴の一つである「不可視性」に注目することで、映像の未来の可能性を探っていく。

青柳菜摘 孵化日記 タイワン 2016 (参考図版) Photo by WADA Shintaro

 現段階での参加アーティストは、インターネット上で活動するラファエル・ローゼンダール(オランダ)や、新進気鋭作家のジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ(ドイツ)、日本で初紹介されるトゥーパインゾーオー(ミャンマー)など合計12組。

ジェームス・リチャーズ 夜のラジオ 2015 Courtesy of the Artist and LUX, London; Cabinet, London; Isabella Bortolozzi, Berlin; and Rodeo, London

 さらに今回は、こうした最新作家による作品や、1960年代の「エクスパンデッド・シネマ」(拡張映画)も登場。写真・映像専門の美術館ならではの、多様な上映形式の映像表現を紹介する。

 同映像祭は、恵比寿地域の文化施設やギャラリーと連携プログラムを実施するなど、映像体験のいまに出会うことができる15日間となっている。

編集部

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