1980年オランダ生まれのラファエル・ローゼンダールは、スタジオを持たずにインターネット空間を発想と表現の場として活動するアーティスト。シンプルな造形と動き、象徴的な色彩で構成されたウェブサイトを作品として公開しており、発表の場であるホームページは年間約6000万ものアクセス数を誇る。
近年では、インターネット空間以外でもインスタレーションや絵画作品の展示、2013年の日本での展示をきっかけに始めた俳句など、様々な方法で表現を行っている。なかでも、15年にニューヨークのタイムズ・スクエアの電光掲示板を使って行われたインスタレーションは大きな話題を呼んだ。
十和田市現代美術館で開催される本展は、ローゼンダールの世界初の美術館での個展。3つの企画展示室を使い、ローゼンダールの作品の世界を紹介しながら、現代のメディアが触発する創造の可能性を示唆する。