東京都小平市の武蔵野美術大学美術館で、展覧会「民具これなーんだ?──民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」が開催される。会期は6月15日〜8月1日。
日常生活の必要から生まれ、使われるためのかたちを持つに至った「暮らしの造形」としての民具。その造形には、生活の実感に根ざした営みや、自然素材を生かした巧みな造形、そして目に見えないものをかたちにする想像力が宿っており、現代人にとって異文化との出会いにも似た驚きと発見をもたらしてくれる。

同館はおよそ9万点に及ぶ大規模な民具コレクションを収蔵している。本展は、2020年から進めてきたコレクションの検証と再整理作業の成果をもとに、民俗学者・宮本常一(1907〜81、同大学名誉教授)と当時の学生たちがカリキュラムの枠を超えて育んだ学びや活動を紐解くものだ。
また、現代の美術教育への活用の試みとして、「美術手帖」とのコラボレーションにより、美術・デザインの視点から展示を構成。観察と見立てによる参加型展示や、異なる背景を持つ民具同士の意外な組み合わせ、デジタル技術や空間表現による再解釈など、新たな鑑賞体験を通じて民具への多角的な理解を促す。
なお、会期中は民俗資料室の収蔵庫見学や、トーク・セッション、ワークショップなど関連イベントも多数実施予定。この機会にぜひ足を運んでいただきたい。


























