「ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―」(国立工芸館)

石川・金沢の国立工芸館で、企画展「移転開館5周年記念 ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―」が11月24日まで開催されている。会場レポートはこちら。
本展では、20世紀を代表するイギリスの陶芸家ルーシー・リー(1902〜95)の作品を、国立工芸館に寄託された井内コレクションを中心に約120点紹介。
リーはオーストリア・ウィーン生まれ。ウィーン工芸美術学校で轆轤(ろくろ)に出合い、陶芸の道へと進む。作家としての地位を確立しながらも、1938年に亡命を余儀なくされると、作陶の場をイギリス・ロンドンへ移した。ウィーン、ロンドン、当時の美術のエッセンスを吸収して昇華し、しなやかながら芯を感じさせる優美な形、色彩がリーの作品の特徴となっている。
本展では、リーが出会った人、もの、場所、そして時代背景を交えながらその作品を紐解く。
会期:2025年9月9日~11月24日
会場:国立工芸館
住所:石川県金沢市出羽町3-2
電話:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:30(入館は閉館30分前まで)
観覧料:一般 1200円 / 大学生 800円 / 高校生 500円 / 中学生以下無料
「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」(山梨県立美術館)

山梨・甲府の山梨県立美術館で「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」が開催されている。会期は11月24日まで。
山下清は「放浪の天才画家」として、旅先で見た風景を記憶にとどめ、帰宅後に細部まで忠実に再現する制作方法で知られる。山下は色紙を無数にちぎり、緻密に貼りかさねることで旅先の風景を表現していた。また、水彩画やペン画、陶磁器の絵付けにも取り組み、その表現は多岐にわたる。
本展は、山下の生誕100年を記念し、その画業と人生を回顧するもの。展示作品は、代表的な貼絵に加え、水彩画、ペン画、陶磁器の絵付けなど約190点に及ぶ。さらに、愛用のリュックサックや浴衣といった関連資料も紹介され、山下の人物像や生き様にも迫っている。
会期:2025年9月20日~11月24日
会場:山梨県立美術館
住所:山梨県甲府市貢川1-4-27
電話:055-228-3322
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
観覧料:一般 1000円 / 大学生 500円 / 高校生以下 無料



















