「デザインの先生」(21_21 DESIGN SIGHT)

東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで、企画展「デザインの先生」が開催される。会期は11月21日~2026年3月8日。
本展は、ブルーノ・ムナーリ、マックス・ビル、アキッレ・カスティリオーニ、オトル・アイヒャー、エンツォ・マーリ、ディーター・ラムスに注目し、「デザインの先生」としてその活動を紹介するものである。展覧会ディレクターには、川上典李子と田代かおるを迎える。各々の代表作やプロセスに加え、写真・映像・記録・言葉などを通じてその思考や人間性を伝える構成となっている。展示には、武蔵野美術大学基礎デザイン学科の協力のもと、菱川勢一による映像インスタレーションも含まれ、オトル・アイヒャーに関する未公開映像も紹介される。
また、6名の活動に関連するプロダクトや組織として、ムナーリ、カスティリオーニ、マーリが関わったイタリアのインテリアブランド「DANESE」や、ビル、アイヒャーの拠点であったドイツ・ウルム造形大学も取り上げられる。さらに、ウルム造形大学に留学し、日本におけるデザイン学の礎を築いた向井周太郎の功績にも注目する。
会期:2025年11月21日~2026年3月8日
会場:21_21 DESIGN SIGHT
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
電話:03-3475-2121
開館時間:10:00~19:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:火、年末年始(12月27日〜1月3日)
観覧料:一般 1600円 / 大学生 800円 / 高校生 500円 / 中学生以下 無料
「小林徳三郎」(東京ステーションギャラリー)

東京駅の東京ステーションギャラリーで「小林徳三郎」展が開催される。会期は11月22日~2026年1月18日。
小林徳三郎(1884〜1949)は、1909年に東京美術学校を卒業後、若手による先鋭的な絵画運動として知られるフュウザン会に参加し、雑誌『奇蹟』の準同人として出版活動にも携わった。また、劇団「芸術座」の舞台装飾も担当。洋画家としては院展や円鳥会展に出品し、23年からは春陽展を中心に活動を展開した。40代半ば以降は子供たちをモデルにした作品を多く手がけ、明るい色調の静物などにも取り組んだ。晩年は江の浦(沼津市)などの自然風景を描き、死の直前まで制作を続けた。
本展では、小林徳三郎の初の大回顧展として、約300点の作品と資料を通してその画業を紹介する。初期には妻となる政子をモデルにしたスケッチや、港や岸辺の風景、見世物など多様な題材を描いた。東京美術学校時代やフュウザン会で出会った仲間たちとともに、油彩・水彩に加え木版やエッチングにも挑戦し、画風を深化させていった。本展では、親交のあった眞田久吉、萬鐵五郎、木村荘八、硲伊之助らの作品もあわせて展示する。
会期:11月22日~2026年1月18日
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話:03-3212-2485
開館時間:10:00~18:00(金は〜20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし11月24日、1月12日は開館)、11月25日、年末年始(12月29日〜1月2日)
観覧料:一般 1300円 / 高校・大学生 1100円 / 中学生以下 無料
「人々を援け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界-」(大倉集古館)

大倉集古館で、企画展「人々を援(たす)け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界-」が開催される。会期は11月22日~2026年1月18日。
本展では、七福神や鍾馗など、古くから人々の暮らしに寄り添ってきた神や仏の姿を紹介する。お正月や端午の節句などの年中行事に登場するこれらの神仏は、寺院や神社の奥深くではなく、生活のなかに溶け込みながら信仰されてきた。江戸時代から昭和初期にかけては、掛軸、節句人形、瓦人形などに多く表現され、人々の願いに応えてきた存在である。
本展では、民間信仰の神として広く親しまれた七福神や鍾馗に加え、仏教における普賢菩薩、文殊菩薩、禅宗で祀られた布袋、異国的な風貌をもつ羅漢など、道教や仏教に由来する神仏や人物を描いた「道釈人物画」を取り上げる。これらの作品を通して、人々の身近に寄り添い、災厄を払い、願いを叶え、ときには生きる姿勢を示してきた神や仏の姿を紹介する。
会期:[前期]2025年11月22日~12月21日、[後期]2025年12月23日~2026年1月18日
会場:大倉集古館
住所:東京都港区虎ノ門2-10-3
電話:03-5575-5711
開館時間:10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月、12月29日〜12月31日、1月13日(1月12日は開館)
観覧料:一般 1000円 / 大学生・高校生 800円 / 中学生以下 無料
沖縄戦後80年・ベトナム戦争終結50年祈念「ベトナム、記憶の風景」(沖縄県立博物館・美術館)

沖縄県立博物館・美術館で、企画展「沖縄戦後80年・ベトナム戦争終結50年祈念『ベトナム、記憶の風景』」が開催される。会期は11月22日~2026年1月18日。
本展は、沖縄戦の終結から80年、ベトナム戦争の終結から50年というふたつの節目を迎える年にあわせ、芸術を通して過去と未来を静かに見つめ直す試みである。本展覧会では、ベトナムにルーツを持つ、あるいはベトナムと深く関わるアーティストによる近代以降の作品を紹介するとともに、沖縄県立博物館・美術館の収蔵品からベトナムに関連する作品を展示する。
また、三谷文化芸術保護情報発信事業財団が進める「グエン・ファン・チャン絵画保存修復プロジェクト」にも焦点をあて、芸術遺産の保存という観点から展覧会の意義を広げる。芸術による記憶の継承と平和への願いをテーマに、沖縄とベトナムの記憶を未来へとつなぐ内容となっている。
会期:2025年11月22日~2026年1月18日
会場:沖縄県立博物館・美術館
住所:沖縄県那覇市おもろまち3-1-1
電話:098-941-8200
開館時間:9:00~18:00(金土~20:00)(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月、11月25日、12月29日〜1月3日、1月13日(11月24日、1月12日は開館)
観覧料:一般 1500円 / 大学・高校生 1000円 / 中学・小学生 500円 / 未就学児 無料



















