今週末に見たい展覧会ベスト21。「la Galerie du 19M」からアンディ・ウォーホル、KYOTO EXPERIMENTまで【5/7ページ】

「静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」(静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)

 静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)で、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催記念修理後大公開! 静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」が10月4日から開催される。

 本展は、静嘉堂@丸の内の開館3周年を記念して開催されるもので、静嘉堂が所蔵する琳派や肉筆浮世絵、近代絵画をはじめ、国宝、重要文化財、重要美術品などを紹介する。大阪・関西万博にちなみ、20世紀初頭の博覧会に出品された作品から、近年修理を終えた室町時代の屛風や中国宋・元の掛軸まで、幅広い東洋絵画の名品が一堂に会する。

会期:2025年10月4日~12月21日
会場:静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
住所:東京都千代田区丸の内2-1−1 明治生命館1階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~17:00(10月22日、11月26日は〜20:00、12月19日、20日は〜19:00)(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月、10月14日、11月4日、11月25日(10月13日、11月3日、11月24日は開館)
料金:一般 1500円 / 大高生 1000円 / 中学生以下 無料

「日本画聖地巡礼2025 -速水御舟、東山魁夷から山口晃まで-」(山種美術館

速水御舟 名樹散椿(重要文化財) 1929 山種美術館

 山種美術館で、特別展「日本画聖地巡礼2025-速水御舟、東山魁夷から山口晃まで-」が開催される。

 2023年に同館で開催された「日本画聖地巡礼」展では、作品に描かれた風景と、実際の現地写真を並列させるかたちで、画題となった土地や画家ゆかりの地を「聖地」として紹介した。本展はその第2弾にあたる。

 本展では、青森・奥入瀬渓流の秋を描いた奥田元《奥入瀬(秋)》、京都・椿寺地蔵院の五色八重散椿をモチーフにした速水御舟《名樹散椿》(重要文化財)、定宿から眺めた京都の町家の情景を描いた東山魁夷《年暮る》など、実在の場所を題材にした日本画の名作が並ぶ。また、山口晃による《東京 1・0・4輪之段》は、皇居を中心に東京を俯瞰して描いた作品で、山種美術館が所蔵して以来、今回が初の公開となる。

会期:2025年10月4日~11月30日
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月、10月14日、11月4日、11月25日(※10月13日、11月3日、11月24日は開館)
料金:一般 1400円 / 大学生・高校生 1100円 / 中学生以下 無料

「Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地」(シャネル・ネクサス・ホール

エンタングルドアザーズ specious upwellings(部分)

 東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで、AIアートとエコロジーが融合する展覧会「Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地」が10月4日から開催される。

 本展は、長谷川祐子が主宰する「Hasegawa Curation Lab.」とのコラボレーションのもと、次世代を担う若手キュレーターを起用する展覧会の第2弾。キュレーションはキュラトリアル・コレクティブ「HB.」の共同代表である三宅敦大が担う。

 本展に参加するのは、リスボンを拠点に活動するアーティスト、ソフィア・クレスポと、クレスポがフェイレカン・カークブライド・マコーミックとともにアーティスト・デュオとして活動するエンタングルド・アザーズ。海中2000メートル以深の世界を探る《liquid strata: argomorphs》(2025)をはじめ、湧昇という地球規模の現象とAIの視覚言語を結びつけた作品など5つのシリーズが紹介される。

会期:2025年10月4日~12月7日
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階
電話番号:03-6386-3071
開館時間:11:00~19:00 ※入場は18:30まで
休館日:会期中無休
料金:無料

編集部