鈴木のぞみ「Slow Glass ― The Mirror, the Window, and the Door」(ポーラ ミュージアム アネックス)

Photo by Shinya Kigure Courtesy of Arts Maebashi ©Nozomi Suzuki
ポーラ ミュージアム アネックスで、鈴木のぞみの個展「Slow Glass ― The Mirror, the Window, and the Door」が10月3日に開幕する。
鈴木の作品は、日常のなかでふと目にした光の痕跡を起点とする。その一瞬を、そこに存在したものや過ぎ去った時間の記憶としてとらえ、作品へと昇華させている。代表作《Other Days, Other Eyes》(「窓」のシリーズ)では、かつてその窓から見えていたであろう景色を想像しながら、窓そのものに写真乳剤を塗布し、直接焼き付ける独自の技法をもちいている。
本展では、「窓」のシリーズをはじめ、「鏡」や「扉」をモチーフとした新作を含む、約15点を紹介する。
会期:2025年10月3日~10月26日
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
住所:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:11:00~19:00(10月17日は〜18:00)(入場は閉館の30分前まで)
休館日:会期中無休
料金:無料
「ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末」(パナソニック汐留美術館)

パナソニック汐留美術館で「ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末 生活のデザイン、ウィーン・劇場都市便り」が10月4日から開催される。
19世紀から20世紀初頭にかけて、ウィーンは独自のモダンスタイルを築いた。オットー・ヴァーグナーが提唱した「実用様式」は、合理性を重視し、その理念を受け継いだ弟子ヨーゼフ・ホフマンらの手により、幾何学的で建築的な造形へと昇華された。その革新的なスタイルの背景には、19世紀前半のビーダーマイヤー様式への回帰がある。職人技への信頼、独自性を持つデザイン、自然モチーフへの親しみなどが、のちの世紀末デザイナーたちにとって模範となり、近代的な住文化の原点と認識された。
本展では、19世紀前半のビーダーマイヤー期と世紀転換期というウィーンの生活文化におけるふたつの時代に焦点をあて、銀器、陶磁器、ガラス、ジュエリー、ドレス、家具など多岐にわたる工芸・デザイン作品約270点を紹介。またこうした造形の継承と発展を担った女性パトロンや文化人の活動にも光をあてる。また最終章では、世紀末を越えて継承された「ウィーン・スタイル」の今日的意義についても検証される。
会期:2025年10月4日~12月17日
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(11月7日、12月5日、12月12日、12月13日は〜20:00)(入館は各閉館時間の30分前まで)
休館日:水(ただし12月17日は開館)
料金:一般 1500円 / 65歳以上 1400円 / 大学生・高校生 1000円 / 中学生以下 無料
「『数寄者』の現代―即翁と杉本博司、その伝統と創造」(荏原 畠山美術館)

東京・白金台の閑静な住宅街に佇む荏原 畠山美術館。同館が、新館開館一周年記念展として「『数寄者』の現代―即翁と杉本博司、その伝統と創造」を10月4日から開催する。
本展は、同館コレクションと現代美術作家・杉本博司の作品およびそのコレクションで構成するもの。展示は畠山一清が1954年秋に催した新築披きの茶会の道具組を軸に同館コレクションで構成する「数寄者」の現代Ⅰ―即翁 畠山一清の茶事風流(本館2階展示室)と、杉本の作品・コレクションを紹介する「数寄者」の現代Ⅱ―杉本博司 茶道具(新館展示室1〜3)で構成。
日本の文化と美術を換骨奪胎し、そのなかに新しい光を差し入れる、そのような杉本の新作を含めた作品と同館コレクションとのセッションを通して、「数寄の精神と茶の美とは何か」を問う試みとなる。会期中一部展示替えあり。
会期:[前期]2025年10月4日~11月9日、[後期]2025年11月12日~12月14日
会場:荏原 畠山美術館
住所:東京都東京都港区白金台2-20-12
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~16:30 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌火)、11月11日
料金:一般 1500円(1300円) / 高校生・大学生 1000円(900円) / 中学生以下無料(要保護者同伴) ※()はオンラインチケット料金。完全キャッシュレス。



















