今週末に見たい展覧会ベスト21。「la Galerie du 19M」からアンディ・ウォーホル、KYOTO EXPERIMENTまで【7/7ページ】

「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2025」(東京・八重洲、日本橋、京橋、銀座エリアの屋内・屋外会場)

Michael and Sandy Marsh, Amarillo, Texas, September 27, 1974
© Stephen Shore. Courtesy 303 Gallery, New York.

 東京・八重洲、日本橋、京橋、銀座エリアを会場に「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2025」が10月4日から開催される。

 「T3(ティースリー)」は、日本最大級の都市型アートフェスティバルをもつ写真芸術プラットフォームであり、2025年で7回目の開催となる。本年度のテーマは「庭 / Garden」。ジル・クレマンが唱えた「動いている庭」の思想にならい、都市空間に写真を介して生命の流動性や共存を可視化する試みがなされる。

 都市に点在する複数会場で行われる企画展では、「City as Garden」と題し、スティーブン・ショアやメリッサ・シュリークらが個展形式で出展。また、新進作家の育成プログラム「T3 NEW TALENT」から選出された5名のアーティストによるグループ展なども展開される。

会期:2025年10月4日~10月27日
会場:東京・八重洲、日本橋、京橋、銀座エリアの屋内・屋外会場
住所:東京都中央区八重洲開館
時間・休館日:詳しくは公式サイトを確認してほしい
料金:無料

「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2025」(京都市内各所(ロームシアター京都、京都芸術センター、THEATRE E9 KYOTO ほか))

©小池アイ子

 京都市内各所で「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2025」が10月4日から開催される。

 KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭は、2010年にスタートした京都発の国際舞台芸術祭だ。演劇、ダンス、音楽、美術、デザインなどのジャンルを横断し、国内外の「EXPERIMENT(実験)」的な舞台芸術を紹介することを通じて、芸術表現と社会の新しい対話のかたちを模索してきた。

 第16回目を迎える今回は、松尾芭蕉の俳句「松茸や知らぬ木の葉のへばりつく」をキーワードに掲げ、未知や違和感との出会いと共存、そこから生まれる対話の可能性を提示する。

会期:2025年10月4日~10月26日
会場:京都市内各所(ロームシアター京都、京都芸術センター、THEATRE E9 KYOTO ほか)
住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13
料金:フリーパス 34000円 / ユース・学生フリーパス 20000円(詳しくは公式サイトを確認してほしい)

「ひろしま国際建築祭2025」(広島県福山市、尾道市+瀬戸内エリア)

 福山市・尾道市を中心に「ひろしま国際建築祭2025」が10月4日から開催される。

 本建築祭は、丹下健三、安藤忠雄、伊東豊雄、SANAA(妹島和世・西沢立衛)、坂茂といった名だたる現代建築家に加え、次世代を担う若手建築家や作家も多数出展。瀬戸内地域に蓄積された古建築から現代建築に至る建築文化の多層性を背景に、日本から世界へと建築文化を発信する初の試みとなる。

 今回は「つなぐ ― “建築”で感じる、私たちの“新しい未来”」をテーマに掲げ、建築を通して歴史、風土、景観、技術、思想などの多角的な視点から社会の課題に向きあい、未来のあり方を探る機会を提供する。展示は、工業製品のような建築にとどまらず、文化や思想を反映する空間としての建築に光をあて、来場者に建築が持つ創造性と社会的意義を問いかける。

会期:2025年10月4日~11月30日
会場:福山/神勝寺 禅と庭のミュージアム、 ふくやま美術館(ギャラリー) 尾道/尾道市立美術館、まちなか文化交流館「Bank」、 LLOVE HOUSE ONOMICHI、ONOMICHI U2、LOG
住所:広島県福山市、尾道市+瀬戸内エリア
料金:鑑賞パスポート 会場販売 3000円 / ウェブ販売 2500円 / 高校生以下、障がい者の方および介護者1名 無料

編集部