「ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末」がパナソニック汐留美術館で開催。デザイン・工芸からウィーンの生活文化をたどる【2/2ページ】

 本展では、その「ビーダーマイヤー」と「世紀転換期」という、ウィーンの生活文化における2つの特徴的な時代を取り上げ、銀器、陶磁器、ガラス、ジュエリー、ドレス、家具など、多彩な作品約270点を展示。会場では、この両時代に共通する美意識を、相互比較や空間構成によって体験することができるという。

 さらに、作品群に加え、当時際立った存在であった女性パトロンや文化人の活動も紹介。最終章では、世紀末ウィーンを越えてなお継承されるそのスタイルについても検証されるという。

左は、サモワール 1838 アセンバウム・コレクション Asenbaum Collection, ©Asenbaum Photo Archive, Fotografer: Brigit und Peter Kainz
右は、ヨーゼフ・ホフマン センターピース 1924-25 ギャラリー イヴ・マコ―協力 Courtesy Gallery Yves Macaux, ©Yves Macaux
ヨーゼフ・ホフマン(器デザイン)、マリア、リカルツ(装飾) 左は、ボックス、右は、花器 1920頃 エルンスト・プロイル・コレクション
Ernst Ploil Collection, ©Foto:Leopold Museum, Wien
ルーシー・リー ピンク線文鉢 1970年代後半 個人蔵
Private Collection, Estate of the Artist
撮影=大屋孝雄
フェリーチェ・リックス(上野リチ) 七宝飾箱「馬のサーカスⅠ」 1950頃(1987に再制作)
京都国立近代美術館

編集部