今週末に見たい展覧会ベスト25。ミロ、鴨居玲、加藤泉にゴッホまで【5/8ページ】

「近代日本画のトップランナー 竹内栖鳳」(愛知県美術館)

 愛知県美術館で、企画展「近代日本画のトップランナー 竹内栖鳳」が開催される。会期は7月4日〜8月17日。

 竹内栖鳳(1864〜1942)は、元治元年(1864)、幕末の京都に生まれた。画家たちが時代に即した新しい絵画を模索していた明治初期、円山応挙や呉春の流れをくむ円山・四条派から出発した栖鳳もまた、伝統の継承だけにとどまらない新しい日本画を描こうと試行錯誤した。従来の日本絵画の枠組みにおさまらない栖鳳の挑戦は、ときに批判の対象となったが、栖鳳は絶え間ない修練に裏打ちされた抜群の筆技を下地とし、次々と新機軸を打ち出して、伝承と革新の双方を体現していった。

 本展は、《絵になる最初》(重要文化財 京都市美術館)などの代表作をはじめとする初期から晩年までの作品や資料を通して、栖鳳の画業を振り返るとともに、その表現世界の多様さ紹介するものとなる。

会期:2025年7月4日〜8月17日
会場:愛知県美術館
住所:名古屋市東区東桜1-13-2 
電話番号:052-971-5511
開場時間:10:00〜18:00(金〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月(ただし7月21日、8月11日は開館)、7月22日、8月12日
料金:一般 1800円 / 高校・大学生 1200円 / 中学生以下無料

「COJI-COJI UNIVERSE COJI-COJI meets YOSHIROTTEN "SUN"」(PARCO MUSEUM TOKYO)

 コジコジとアーティストのYOSHIROTTENのコラボレーション展「COJI-COJI UNIVERSE COJI-COJI meets YOSHIROTTEN “SUN”」が、PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)で開催される。会期は7月4日〜28日。

 本展は、アニメ『ちびまる子ちゃん』の作者・さくらももこの人気作品 「コジコジ」のマンガ原作30周年を記念して、YOSHIROTTENのアートプロジェクト「SUN」とコラボレーションするもの。

 SUNの世界にコジコジが出会うというコンセプトのもと、EXHIBITED WORKS作品や立体作品、365点のデジタル・イメージに端を発する「SUN」をモチーフにした作品、そしてLEDの大型ビジョン作品などが展示されるという。

会期:2025年7月4日〜28日
会場:PARCO MUSEUM TOKYO
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 4F
電話番号:03-6455-2697 
開館時間:11:00~21:00(最終日〜18:00) ※入場は閉場の30分前まで
休館日:渋谷パルコの営業日に準ずる
料金:[通常入場券]500円 / [書籍付入場券]2500円

藤田嗣治 絵画と写真(東京ステーションギャラリー

 東京駅直結の東京ステーションギャラリーで、画家・藤田嗣治(1886〜1968)による「写真」をキーワードに再考する展覧会「藤田嗣治 絵画と写真」が開催される。会期は7月5日~8月31日。

 乳白色の下地に描いた絵画で世界的に知られた藤田は、時代の寵児として多くのメディアで取り上げられてきたが、そのアイコニックな風貌を世に知らしめたのは、何度となく描かれた自画像や繰り返し複製され流通した肖像写真であった。

 本展では、絵画と写真を通じてセルフブランディングを行ってきたとも言えるフジタの活動や、絵画制作における写真活用のプロセス、そして日本とフランスに所蔵されているフジタの写真のなかから珠玉のスナップショットもあわせて紹介される。

会期:2025年7月5日~ 8月31日
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話番号:03-3212-2485 
開館時間:10:00~18:00(金~20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(7月21日、8月11日、8月25日は開館)、7月22日、8月12日 
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1300円 / 中学生以下無料 / 障がい者手帳等持参の方 入館料から200円引き(介添者1名は無料)