三連休に行きたい展覧会ベスト7。チームラボボーダレスからTangent、共棲の間合い、ニューホライズンまで

今週開幕・閉幕する展覧会から、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。2月第2週は「チームラボボーダレス」「Tangent」「共棲の間合い」「天地耕作 初源への道行き」「ダレン・アーモンド Timeline」「ニューホライズン 歴史から未来へ」「CAPITALISM」の7つのご紹介。

展示風景より、チームラボ《マイクロコスモス - ぷるんぷるんの光》(2024)©チームラボ

チームラボボーダレス(麻布台ヒルズ

展示風景より、チームラボ《人々のための岩に憑依する滝》(2018)、《花と人、コントロールできないけれども共に生きる– A Whole Year per Hour》(2015)、《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス:境界を越えて飛ぶ》(2014) © チームラボ

 2022年8月に閉館したお台場の「森ビル デジタルアート ミュージアム:チームラボボーダレス」が、麻布台ヒルズ内に移転し、2月9日に開館を迎える。施設面積約7000平米というチームラボボーダレスは、アートコレクティブ・チームラボの境界のないアート群による「地図のないミュージアム」。全体で50以上の作品があるが、アートは部屋から出て移動し、他の作品と関係し影響を受け合い、ときに混ざりあう。まさにボーダレスなひとつの世界を構成しているのが大きな特徴だ。注目作品はこちらから。

開館日:2024年2月9日
住所:東京都港区麻布台1-2-4(麻布台ヒルズガーデンプラザB B1)
開館時間:10:00〜21:00 ※入館は閉館の1時間前まで 
休館日:第一・第三火曜
料金:大人(18歳以上) 3800円〜  / 中学生・高校生(13〜17歳) 2800円 / 子供(4〜12歳) 1500円 / 3歳以下無料 / 障がい者割引 1900円〜 ※事前日時指定予約制。大人と障がい者割引は変動価格制を導入し、日によって金額が異なる。

『Tangent』(ロームシアター京都)

細井美裕が様々な「音」を試している様子 提供=ロームシアター京都

 ロームシアター京都で、ダムタイプのメンバーである高谷史郎による8年ぶりの新作パフォーマンス『Tangent(タンジェント)』が上演される。日程は2月9日、10日、11日、12日。本作は、初等幾何学における「接線」=「tangent」をキーコンセプトに、物質や空間、音や光、色彩がそれとして知覚されるうえでの境界の在り方に着目したもの。プロジェクトメンバーは、アーティスト/プログラマーの古舘健、サウンド・アーティストの濱哲史、照明デザイナー吉本有輝子に加え、金属造形等の技術を用いた作品を手がける美術家・白石晃一、マルチチャンネル音響を用いたサウンド・インスタレーションで注目されるサウンドアーティスト・細井美裕が参加する。公開前の取材記事はこちら

日時: 2024年2月9日 19:00 / 10日 19:00 / 11日 14:00 / 12日 14:00
会場:ロームシアター京都サウスホール
住所:京都市左京区岡崎最勝寺町13
問合せ:075-746-3201(ロームシアター京都チケットカウンター)
料金:一般(1階席) 5000円 / 一般(2階席) 4000円 /  ユース(25歳以下) 2500円 / 18歳以下 1000円

「共棲の間合い -『確かさ』と共に生きるには-」(東京都渋谷公園通りギャラリー

 東京・渋谷の東京都渋谷公園通りギャラリーで、「共棲の間合い -『確かさ』と共に生きるには-」が2月10日から開催される。出品作家に折元立身、酒井美穂子、スウィング、村上慧らを迎える本展は、住む、暮らす、生活する、ともに行う、といったことを起点に表現する作家らの作品や活動を紹介するもの。2月10日には、関連イベントとして、折元立身の代表的なパフォーマンス「パン人間」が行われる。また、スウィング代表の木ノ戸昌幸とやまなみ工房施設長の山下完和、村上慧と土の研究者の藤井一至によるトークイベントなどもそれぞれ実施予定となっている。

会期:2024年2月10日〜5月12日
会場:東京都渋谷公園通りギャラリー
住所:東京都渋谷区神南1-19-8 都営神南1丁目アパート
開館時間:11:00〜19:00 
休館日:月(ただし、2月12日、4月29日、5月6日は開館)、2月13日、4月30日、5月7日 
料金:無料

「天地耕作 初源への道行き」(静岡県立美術館

村上誠・渡 産土-その七 1997-99 旧引佐郡細江町気賀

 静岡県立美術館で「天地耕作 初源への道行き」が2月10日に開幕。天地耕作(あまつちこうさく)は、村上誠、渡の兄弟と、山本裕司の3名が協働で行った、美術制作のプロジェクトだ。街中を離れた野外を主なフィールドに、木や縄、石や土などの自然物を素材として、大がかりな作品を制作したが、公開期間やアクセスが限られていたため、現場を目撃した人はあまり多くない。
本展は、そんな旧引佐郡(現・浜松市)を拠点に、1988年から2003年にかけて活動した天地耕作の軌跡をたどるものとなる。

会期:2024年2月10日〜3月27日
会場:静岡県立美術館
住所:静岡県静岡市駿河区谷田53-2
開館時間:10:00~17:30 ※入室は17:00まで
休館日:月(ただし、2月12日は開館し翌日休館)
料金:一般 1000円 / 70歳以上 500円 / 大学生以下 無料

「ニューホライズン 歴史から未来へ」(アーツ前橋

レフィーク・アナドール Living Paintings Immersive Editions: Artificial Realities: Winds of LA / Pacific Ocean / California Landscapes 撮影=Joshua White Courtesy of Jeffrey Deitch, New York and Los Angeles.

 群馬・前橋のアーツ前橋で開館10周年を記念する展覧会「ニューホライズン 歴史から未来へ」が2月12日まで開催中だ。本展は、同館コレクションのから約130点の作品を選出し、身近な静物や人物から、風景や世界、宇宙までの10の章立てに分類して展示し、この10年の活動を振り返るもの。8ヶ国より11人の海外作家が参加しており、オラファー・エリアソンジェームズ・タレル、ビル・ヴィオラ、蔡國強、レフィーク・アナドールのほか、アンドリュー・ピンクリー、ザドッグ・ベン=デイヴィッド、マッド・ドッグ・ジョーンズ、ザ・フォックス・ザ・フォルクス、デザイドキット、ランページズ・プロダクションが名を連ねる。

会期:2023年10月14日~2024年2月12日
会場:アーツ前橋、前橋市中心市街地
住所:群馬県前橋市千代田町5-1-16
電話番号:027-230-1144
開館時間10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:水
料金:一般 1500円 / 大学生・65歳以上 1000円 / 高校生以下 無料

メグ忍者個展「キャピタリズム」(CAPSULE

 アーティスト集団「オル太」のメンバーとして活動するメグ忍者の個展が池尻のCAPSULEで2月11日まで開催中だ。初個展となる本展では、人々の消費と欲望をひとつの資本主義の象徴として表す彫刻が点在。毎日増え続ける紙袋の存在を資本主義の「自然」ととらえて日々のドローイングを表面に出現させ、過剰な現代の物欲をコンクリートやウレタンフォームで充填し、変容させる。

会期:2024年1月19日~2月11日
会場:CAPSULE
住所:東京都世田谷区池尻2-7-12 B1F
電話番号:03-6413-8055(SUNDAY)
開館時間:12:00~19:00
休館日:月、火、水、木(金土日のみオープン)
料金:無料

ダレン・アーモンド「Timeline」(SCAI THE BATHHOUSE

Darren Almond Entropy 2023

 SCAI THE BATHHOUSEでダレン・アーモンドの個展「Timeline」が2月10日まで開催されている。同ギャラリーで7年ぶりとなる本展では、タイトルが示唆するように会場で複数の時間軸が交差する。世界初公開となる新作シリーズ《エントロピー》と《英国の歌鳥》には、これまでの作家の軌跡を踏襲しつつも、コロナ禍や身近な人の死を経て更新されたアーモンド独自の時間概念が凝縮されている。

会期:2023年11月18日~2024年2月10日
会場:SCAI THE BATHHOUSE
住所:東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡
電話番号:03-3821-1144
開館時間:12:00~18:00
休館日:日月祝
料金:無料

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