名監督の作家性の由来を探る。「ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし / Wim Wenders’s Lucid Gaze」(N&A Art SITE)
第76回カンヌ国際映画祭に出品し、主演を務めた役所広司が最優秀男優賞を受賞した最新作『PERFECT DAYS』でも国内外から注目を集めるヴィム・ヴェンダース。その個展「ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし 」が、東京・目黒のN&A Art SITEで開幕した。会期は3月2日まで。
本展では、ヴェンダースが「究極のロードムービー」と称する『夢の涯てまでも』(1991)のクライマックスシーンから生み出された、鮮烈な色彩の電子絵画作品「Electronic Paintings」を展示。
『夢の涯てまでも』の制作の過程で、ヴェンダースは8ミリフィルム、16ミリフィルム、ビデオ画像、写真、ドローイングなどのアナログデータをデジタルデータに変換したときに、見たこともない絵のような幻影を偶然発見したという。これらのイメージに主演俳優らの写真を撮影・合成し、新たな視覚表現をつくり上げたのが「Electronic Paintings」だ。ほかにも『パリ、テキサス』ロケ時にヴェンダースが撮影したアメリカ中西部の風景写真「Written in the west」シリーズも紹介されている。
会期:2024年2月1日〜3月2日
会場:N&A Art SITE
住所:東京都目黒区上目黒1-11-6
開館時間:12:00〜17:00
休館日:日月祝
料金:無料