現在ベルリンを拠点として国際的に活躍する塩田千春。その大規模個展「塩田千春 つながる私(アイ)」が、大阪中之島美術館で開催される。会期は2024年9月14日〜12月1日。塩田の出身地・大阪での大規模個展は今回がじつに16年ぶり。大阪のみの開催で、巡回はない。
塩田は1972年大阪生まれ。2019年に森美術館で開催された個展「塩田千春展:魂がふるえる」では約66万人(同館歴代2位)の入場者数を記録し、21年には十和田市現代美術館で常設作品《水の記憶》を発表。また22年には国際芸術祭「あいち2022」に参加し、別府では個展「巡る記憶」を、岸和田市立自泉会館では「塩田千春展 Home to Home 家から家」を開催した。
塩田は、「生と死」という人間の根源的な問題に向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」「存在とは何か」を問い続けてきた。本展では、全世界的な感染症の蔓延を経験した私たちが、否応なしに意識した他者との「つながり」に、3つの【アイ】-「私/I」、「目/eye」、「愛/ai」を通じてアプローチしようというもの。インスタレーションを中心に絵画、ドローイングや立体作品、映像など多様な手法を用いた作品が展覧される予定だという。