「塩田千春 つながる私(アイ)」が大阪中之島美術館で開催へ。巡回なしの大規模個展

大阪中之島美術館は、2024年に塩田千春の大規模個展「塩田千春 つながる私(アイ)」を開催する。塩田の美術館個展は大阪では16年ぶりとなる。

塩田千春 台風の目 2022 インスタレーション:ロープ、紙バンコクアートビエンナーレ、バンコク、タイ画像提供=バンコクアートビエンナーレ©JASPAR, Tokyo, 2023 and Chiharu Shiota

 現在ベルリンを拠点として国際的に活躍する塩田千春。その大規模個展「塩田千春 つながる私(アイ)」が、大阪中之島美術館で開催される。会期は2024年9月14日〜12月1日。塩田の出身地・大阪での大規模個展は今回がじつに16年ぶり。大阪のみの開催で、巡回はない。

 塩田は1972年大阪生まれ。2019年に森美術館で開催された個展「塩田千春展:魂がふるえる」では約66万人(同館歴代2位)の入場者数を記録し、21年には十和田市現代美術館で常設作品《水の記憶》を発表。また22年には国際芸術祭「あいち2022」に参加し、別府では個展「巡る記憶」を、岸和田市立自泉会館では「塩田千春展 Home to Home 家から家」を開催した。

 塩田は、「生と死」という人間の根源的な問題に向き合い、作品を通じて「生きることとは何か」「存在とは何か」を問い続けてきた。本展では、全世界的な感染症の蔓延を経験した私たちが、否応なしに意識した他者との「つながり」に、3つの【アイ】-「私/I」、「目/eye」、「愛/ai」を通じてアプローチしようというもの。インスタレーションを中心に絵画、ドローイングや立体作品、映像など多様な手法を用いた作品が展覧される予定だという。

塩田千春 家から家 2022 インスタレーション:鉄枠、赤い毛糸
岸和田市立自泉会館、大阪、日本
写真=サニー・マン
©JASPAR, Tokyo, 2023 and Chiharu Shiota

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