プラダが11月3日から2024年1月29日まで、プラダ財団の企画による展覧会「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI - パラヴェンティ:田名網敬一」をプラダ 青山店で開催する。
本展は美術史家・キュレーターのニコラス・カリナンがキュレーションを担うもので、ミラノのプラダ財団でのグループ展「Paraventi:Folding Screens from the 17th to 21st Centuries(パラヴェンティ:17世紀から21世紀の屏風)」(10月26日〜2024年2月22日)との同時期開催となる。
田名網敬一は1936年東京生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーター、アーティストと、メディアやジャンルにとらわれない表現活動を行っており、1960年代から半世紀以上にわたって、アートシーンを牽引し続ける存在だ。
本展の大きなテーマとなるのは「屏風」。東京展では、歌舞伎の小道具として設置された屏風や12世紀の日本の仏教寺院を由来とし、戦後にも流行した紙芝居の小道具としての屏風に言及しながら、「屏風の物語」を探求するものだ。なかでも田名網は、ミラノでの展覧会のために考案し屏風のコンセプトを発展させた新作をプラダ 青山店の会場のために制作。田名網の作品には、屏風のように展開するビデオインスタレーション、屏風のコラージュ、ビデオマッピングを使用した本型の彫刻などが含まれ、「畳み込む」という概念を強調するとともに紙芝居の伝統を想起させるものとなるという。