2人の奇才が生み出す「ソウル」と「ノイズ」。新感覚バレエ「MISSING LINK」が会場を揺らす

　演出・振付家の鈴木稔と作曲家である蓜島邦明のコラボレーションによって制作されたバレエ作品「MISSING LINK」が、スターダンサーズ・バレエ団により東京・池袋の東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。公演日は3月2日〜3日。

　鈴木稔は、スターダンサーズ・バレエ団常任振付家。大ヒットゲームの世界をバレエ化した演目「バレエ『ドラゴンクエスト』全2幕」をはじめ、幅広い作品の演出振付を手がけてきた。そして、今回鈴木とコラボするのは、「不思議」「緊迫した状況」「微妙な心理状態」を楽曲で的確に表現することに定評のある作曲家・蓜島邦明。映画『スプリガン』やTVドラマ『NIGHT HEAD』『世にも奇妙な物語』など、数々の楽曲を制作してきた人物だ。

　2人のコラボレーションによって制作された「MISSING LINK」は、本公演書き下ろしで自身初となる「ソウル」サウンドの新曲と、張りつめた空気のなかに徐々にボルテージが上がっていくノイズ系楽曲による「Degi Meta go-go」を加えた2部構成のステージとなる。新楽曲では、蓜島による生演奏も披露されるという。

　本作の上演にあたって、蓜島は次のようにその意気込みを述べている。「新しい試みをするスターダンサーズ・バレエ団。敷居の高いバレエの感覚から、もっと自由な楽しいアートを堪能できるバレエをお見せする『MISSING LINK』。今回の新作はどのような音楽になるでしょうか。振り付けは、想像するだけで楽しさが増してくる新作です。『Degi Meta go-go』は、2002年のドイツ公演でも披露されたノイズ系音楽で、かなりの体力とテクニックが必要なダンス。1部の新作、2部『Degi Meta go-go』素晴らしい体験が待っています（一部抜粋）」。

　会場を呑み込む「ソウル」と「ノイズ」の波。それを掻き分け舞うダンサーたちとの異色コラボレーションをぜひ目の当たりにしてほしい。