不朽の名作『ウェスト・サイド・ストーリー』をはじめ『王様と私』『屋根の上のヴァイオリン弾き』など、ブロードウェイ・ミュージカルのヒット作を生み出した振付家、ジェローム・ロビンス。そのロビンスが手がけた演目『The Concert(コンサート)』が、スターダンサーズ・バレエ団により、国内バレエ団として初上演される。上演は9月23日と24日。
『The Concert』はピアノコンサートを舞台に、繰り広げられる人間模様をコミカルに描いたパフォーミング・アート。なかでも6名の女性ダンサーによる絶妙なズレが魅力的な踊り「Mistake Waltz」は、振付の間違えを視覚的に表現することを計算した「振付」で知られ、ダンサーの表現力を堪能することができる。
『The Concert』のほかにも、本公演では、『Afternoon of a Faun(牧神の午後)』と『Scotch Symphony(スコッチ・シンフォニー)』」のふたつのプログラムも上演。
『Afternoon of a Faun』もロビンスが振付を手がけた演目で、世界各国のバレエ団に愛され、上演されてきた。質朴な舞台と、男⼥ふたりの⾝体美のコントラストが空間を満たす。
『Scotch Symphony』は「ニューヨーク・シティ・バレエ」の創設者かつ、アメリカンバレエの⽣みの親でもある振付家、ジョージ・バランシンの演⽬。「⾳符を動きにした」と形容されるリズムや軽やかなステップが特徴だ。
ロビンスとバランシン、ふたりの巨匠振付家による演目を、国内で味わえる希少な機会となりそうだ。