パフォーミングアーツの可能性を示す場。「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD 2022」で若手振付家を支援

若手振付家たちが独自に創造したダンス作品を発表し、その表現方法や背後にある思考・思想などについて語りあう「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD 2022」が1月28日、29日に京都府民ホールALTIで開催される。

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 日本のZ世代を含む若手振付家たちが独自に創造したコンテンポラリーダンス作品を発表し、その表現方法や背後にある思考・思想などについて語りあう「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD 2022(KCA)」が1月28日、29日に京都府民ホールALTIで開催される。

 コンテンポラリーダンスとは、バレエやジャズダンス、ヒップホップダンスなどに比べ決まった型がない。そのため、振付家はそれぞれが独自の型や振りをゼロから創造することが要求される。また、振付家はダンスの振りを創るだけではなく、作品全体のコンセプトから構成、照明、音響、音楽、美術に至るまでのすべての演出を担うことで、作品の背景となる思想や哲学、そして社会に対するメッセージなどを総合的に考え生み出す存在とも言える。

 2020年に創設された本アワードは、コロナ禍により作品制作や発表の機会が失われている国内の若手振付家を支援するものだ。その次なる活動へのステップとなることを目的に、作品発表の機会と賞を設け、観客とともに作品をめぐるディスカッションが実施される。

上映作品

 本年度は、全国39組の応募のなかから書類選考を経て、6組を選出。京都府民ホールALTIで2日間に分けて上演される。審査委員には、ダンスのプロデューサーや評論家、他分野の専門家等を招き、京都賞・奨励賞・ベストダンサー賞などを決定する。

 審査委員は石井達朗(舞踊評論家)、唐津絵理(愛知県芸術劇場エグゼクティブプロデューサー、Dance Base Yokohamaアーティスティックディレクター、黒田育世(振付家・ダンサー、BATIK主宰)、高嶺格(演出家・美術家、多摩美術大学教授)、寺田みさこ(ダンサー、振付家)、三上さおり(世田谷パブリックシアター 劇場部企画制作担当)、鷲田めるろ(十和田市現代美術館館長)、浅井信好(振付家・ダンサー、ダンスハウス黄金4422代表) 。

 ほかにも、リアルタイムでのオンライン配信や観客投票による観客賞も予定されている。自身の一票で直接振付家を応援してみてはいかがだろうか。

編集部

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