五右衛門風呂と現代アートで「安らげない宿」。百島に「乙 1731 - GOEMON HOUSE」がオープン

現代アーティスト・柳幸典がディレクターを務めるNPO法人ART BASE 百島が、アート作品の展示空間を兼ねた宿泊施設「乙 1731- GOEMON HOUSE」を5月7日にオープンさせる。

榎忠 L.S.D.F 020

 国際的に活躍する現代美術家・柳幸典がディレクターを務め、2012年より広島県尾道市の離島「百島」の旧中学校舎を拠点に活動してきた「NPO法人ART BASE 百島」が、アート作品の展示空間を兼ねた宿泊施設「乙 1731- GOEMON HOUSE」を5月7日にオープンさせる。

乙 1731- GOEMON HOUSE外観

 「乙 1731- GOEMON HOUSE」は、百島で空き家となっていた日本家屋を3年かけて改修した施設。安土桃山時代の盗賊である石川五右衛門が釜茹での刑に処された説話のある「五右衛門風呂」を中心に、現代美術と家屋が一体化した宿となる。

 柿渋で染められた暖簾の先には、現代美術家・榎忠、原口典之、柳幸典の3名の作品を常設展示。ダイナミックに改修された古民家は、まさに宿のテーマである「安らげない宿」となる。

原口典之 布袋とロープの関係
柳幸典 籠の鳥

 宿の醍醐味である「五右衛門風呂」は、有名な石川五右衛門が釜茹での刑にされた同じ形の特大サイズ。直径1.6メートル、総重量3トン越えの五右衛門風呂は、現代の生活ではなかなか味わうことができない感覚を与えてくれそうだ(なお三代 歌川豊国が石川五右衛門の釜茹での刑を描いた《木下曽我恵砂路》も常設展示される)。

特大の五右衛門風呂
昔ながらの内風呂も完備
石川五右衛門の最後の晩餐をテーマにした食事
常設展示の三代 歌川豊国《木下曽我恵砂路》

編集部

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