ミニマリズム・アートの巨匠。TARO NASUでのカール・アンドレ展が開催中

ミニマリズムからポスト・ミニマリズムへと移行するアートのダイナミズムの担い手として高く評価されているカール・アンドレ。その個展が東京・六本木のTARO NASUで開催されている。会期は12月26日まで。

カール・アンドレ WOOD SEXTET STACK 2017 Courtesy the artist and Konrad Fischer Galerie, Photo by Achim Kukulies

 ミニマリスティックな彫刻やインスタレーションを手がけるカール・アンドレの個展が、東京・六本木のTARO NASUで開催されている。会期は12月26日まで。

 アンドレは1935年アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。工業化の発展がもたらした大量生産・大量消費のシステムに対する応答として、鉄や木材を幾何学的に組み合わせた立体作品を制作。それらの作品は、ドナルド・ジャッドやダン・フレイヴィンらの作品とともにミニマリズム、ポスト・ミニマリズムへと移行するアートのダイナミズムの担い手として高く評価されている。

 本展は、アンドレの代表作のひとつである「void」シリーズや、素材である木材を剥き出しのまま投げ出したかのような木彫作品、解釈不能な文字組を用いた彫刻的なコンクリート・ポエトリーのドローイング作品など、合計15点によって構成。色彩や意味、バックグラウンドといった余剰を徹底的に排除した作品群は、彫刻の形態や空間の認識に新たな知覚をもたらすだろう。

カール・アンドレ 5 PART TALL WOOD CROSS 2017 Courtesy the artist and Konrad Fischer Galerie, Photo by Achim Kukulies

編集部

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