東京・恵比寿のMA2 Galleryによる展覧会シリーズ「絵の旅」は、表現が多様化するなかで、いま一度絵画の魅力について考えるもの。その第5回「絵の旅 vol.5 深く沈み、軽やかに浮かぶ - The Silence Activity」が開催される(6月6日~27日)。
本展のテーマは「表層からの冒険へ」。主に視覚的な揺らぎや複層的な構造を持つ絵画作品を取り上げる。参加作家は、2019年に開催された豊田市美術館での個展「視覚のカイソウ」をが話題となった岡﨑乾二郎、同年に東京都美術館での個展「まなざしのあわい」を成功させた伊庭靖子、東京都現代美術館に作品が所蔵されている関根直子、「VOCA展2019」で大賞受賞の東城信之介。日本のアートシーンで存在感を強める4名の画家の力作が揃う。本展を通じて、絵に込められる深さや広さ、そして絵が生み出す場と空気が外側へと拡張してゆくのを体感したい。