名和晃平の個展「D_E_M」と、鬼頭健吾による個展「Light in Emptiness」が群馬のrin art associationで同時開催されている。
ガラスビーズやプリズムシートなど多彩な素材を用いて、彫刻制作や空間表現を行ってきた名和。2018年にはパリ・ルーヴル美術館で巨大な彫刻《Throne》を発表し、話題を呼んだ。現在は金沢21世紀美術館で巨大な泡の彫刻《Foam》が特別展示中だ(8月25日まで)。今回の個展では、《Direction》《Ether》《Moment》の3作品を発表する。
いっぽう鬼頭は、フラフープや鏡などの既成品を用いて、回転や循環、反復といった動きを取り入れたインスタレーションを展開。同時に、絵画や写真など様々な方法で精力的に制作を続けてきた。主な参加展覧会に「六本木クロッシング2007:未来への脈動」(森美術館、2007)、「世界制作の方法」(国立国際美術館、2011)などがある。
本展で鬼頭は色について考察し、会場2階で新作インスタレーションを発表。また3階では、自身がステイトメントで「自然を見るときに当たり前にある光の存在を再構成するために絵画に光を配置する」と述べる新作の絵画を展示している。