LEDライトを用いた作品によって「生死」を表現する宮島達男の個展「Counting」が、東京のAkio Nagasawa Gallery Ginzaで開催される。本展は、宮島のパフォーマンス映像《Counter Voice in Milk》(2000 / 2019)、《Count Down Drawing against the Wall》(1983 / 2000 / 2017)、《Counter Skin(colors)》(2016)の3作品を展覧するもの。
《Counter Voice in Milk》は、宮島が1996年より取り組み続けている「Counter Voice」シリーズの最新作であり、2020年に閉館する原美術館の中庭で宮島本人が行ったパフォーマンスの記録映像だ。同シリーズは「9」から「1」までカウントダウンをし、「0」で息を止めて液体に顔を突っ込む行為を繰り返すというものであり、これまでは宮島ではなく不特定な他者が、牛乳を用いたパフォーマンスを行ってきた。
83年に行われたパフォーマンスを再制作した《Count Down Drawing against the Wall》(1983/2000/2017)は、17年にクローズドで開催されたパフォーマンスの記録映像と、実際の壁面の一部などを本展で初公開。
皮膚の色が違う男女6人にボディーペイントをし、差異の超克を考える「Counter Skin」シリーズの近作《Counter Skin(colors)》は、壁面に6つのモニターを設置し、映像を投影して展示される。
また本展の開催にあわせて、新刊書籍『Keep Changing, Connect with Everything, Continue Forever』も、会場とオンラインショップで販売される。こちらもあわせてチェックしたい。