東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEが、コンセプチュアル・アーティスト3名によるグループ展を開催する。
本展に参加するのは、「生命体のような動きをするガジェット」を求め、人工知能の研究者とも共同制作をしてきた宮島達男、古代ケルトや縄文文化における儀式や信仰などを題材に、生と死を象徴するモニュメントを制作してきた森万里子、天文学の資料から作図し、アルミニウムパネルにアクリル絵具の層を重ねた絵画を制作するダレン・アーモンド。
3名の作品は、自然科学とアートを結びつける実践の先駆けとして高い評価を得てきた。その制作態度には現代社会への深い洞察と、時代を超えて流れる精神性へのまなざしが共通している。
一貫してコンセプチュアル・アートに取り組んできた3名による本展は、アート鑑賞が、様々な角度から実証的な研究領域に結びつく体験を与えてくれるだろう。