今年開館15周年を迎える熊本市現代美術館が、熊本地震から着実に復興へと向かう市民と、全国からの応援を熊本の「誉(ほまれ)」とし、「熊本の歴史と未来」をテーマに掲げて開催する本展。石内都、宮島達男、石川直樹など15組のアーティストが熊本ならではのテーマに取り組んだコミッションワークを紹介する。
作品のテーマは、熊本のシンボルとなっている熊本城や、熊本市現代美術館が開館当初より調査研究を続けてきた「生人形」と呼ばれる精巧な等身大の人形、江戸時代から熊本藩士らによって育成されてきた「肥後六花」と呼ばれる花々、熊本県出身で水俣病をテーマとした作家・石牟礼道子など様々。また、生人形の新発見作品や資料も展示される。
会期中には、出品作家によるアーティストトークや、イラストレーターの寺田克也の公開制作など、イベントやワークショップも多数開催される。