日本を代表する印象派コレクションが集結。ポーラ美術館とひろしま美術館が共同企画「印象派、記憶への旅」を開催

印象派絵画のコレクションで知られるポーラ美術館とひろしま美術館。この2館が共同企画として「印象派、記憶への旅」を両館で開催する。会期はポーラ美術館が2019年3月23日~7月28日、ひろしま美術館が19年8月10日~10月27日。

フィンセント・ファン・ゴッホ ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋 1888 ポーラ美術館蔵

 ポーラ美術館(箱根)とひろしま美術館(広島)の2館は、それぞれ西洋の近代美術の展開をたどるうえで重要な画家の重要な作品をコレクションとして所蔵。印象派絵画の優れた作品を多くコレクションしており、 戦後に形成されたフランス近代美術のコレクションとして国内外で高い評価を得てきた。

 そんな2つの美術館が共同企画する展覧会「印象派、記憶への旅」が、両館にて2019年に開催される。

 本展では、両館のフランス印象派の風景画を中心に、ドラクロワやコローからモネ、ゴッホ、ピカソ、マティスまで74点を展示。19世紀の画家たちの旅と記憶、都市や水辺の風景に向けられた画家たちの視線、風景の印象や移ろいゆく光の変化がとどめられたかたちや色彩の表現を探る。

クロード・モネ セーヌ河の朝 1897 ひろしま美術館蔵

 また最後のセクションでは、ゴッホ《草むら》の科学調査や、ゴッホが弟テオに宛てて書いた手紙の調査、マティス自身が撮影した制作過程の記録写真と作品調査によって、いままで知られていなかった画家の新たな面に光を当てるという。

フィンセント・ファン・ゴッホ 草むら 1889 ポーラ美術館蔵

編集部

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