全作品が日本初公開。世界初の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」にフェルメールやモネなど出品決定

2020年3月より東京・上野の国立西洋美術館で、2020年7月より大阪・中之島の国立国際美術館で開催される、世界初となる「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」。その出品作品に関する情報が一部明らかにされた。

ヨハネス・フェルメール  ヴァージナルの前に座る若い女性 1670-72頃 キャンバスに油彩 51.5×45.5cm ©The National Gallery, London. Salting Bequest, 1910

 レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロ、ティツィアーノ、 ルーベンス、ベラスケス、ターナー、モネ、セザンヌ、ゴッホなど、13世紀後半から20世紀初頭までのヨーロッパ絵画の様々な画派を網羅した約2300点の作品を所蔵する世界を代表する美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー。今回、イギリス国外で初めて開催される所蔵作品展「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」の出品作品が一部明らかにされた。

クロード・モネ 睡蓮の池 1899 キャンバスに油彩 88.3×93.1cm ©The National Gallery, London. Bought, 1927

 本展では、すでにゴッホの代表作である《ひまわり》の初来日が発表されていた。これに加え今回展示が明らかになったのは、フェルメール 《ヴァージナルの前に座る若い女性》(1670-72頃)、クロード・モネ《睡蓮の池》(1899)、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス》(1829)、レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 《34 歳の自画像》(1640)など14点。

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス 1829 キャンバスに油彩 132.5×203cm ©The National Gallery, London. Turner Bequest, 1856

 同館のガブリエル・フィナルディ館長は「前例のないこの展覧会を通じて、これまでロンドン・ナショナル・ギャラリーになじみがなかった方々にも当館の作品のすばらしさや専門性の高さを感じていただき、また若い世代の方々の心に、偉大な絵画に接する感動を呼び起こすことができればと考えています」とのコメントを発表している。

 なお本展の総出品点数は約60点が予定されており、残る作品がどのようなラインナップになるのか、期待が高まる。

レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 34歳の自画像 1640 キャンバスに油彩 91×75cm  ©The National Gallery, London. Bought, 1861

編集部

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