東京・六本木のシュウゴアーツで、所属作家によるグループ展「シュウゴアーツショー」が開催される。
本展では戸谷成雄の彫刻および1990年制作の彫刻に由来する未発表の銅版画作品と、髙畠依子による新作ペインティングを中心に展示。戸谷は47年生まれ、髙畠は82年生まれと世代は違う2人だが、髙畠は戸谷の「視線による斜線構造」という彫刻概念に刺激を受け、絵画の領域で作品化を行う。
また、2018年12月に自伝小説「この星の絵の具」3部作の上巻を発表した小林正人の初期作品も展示。小説につづられている当時の小林による実作品を見る機会となる。それに加え、現在国立新美術館で「土と星 Our Planet」を開催中のイケムラレイコによる、90年代初頭の貴重なドローイングも紹介。それぞれの作家の軌跡をたどることができる。
そのほかにも、リー・キット、三嶋りつ惠の作品や、同ギャラリーでは初披露となるアンジュ・ミケーレによる銀色の支持体を使った絵画が展示される本展。精力的に活動するアーティストたちの作品が一堂に会するこの機会を、逃さずチェックしたい。