三嶋りつ惠が見せる
「光」のヴェネチアン・グラス

現代ヴェネチアン・グラスを手がける三嶋りつ惠の個展「星々」が、シュウゴアーツ(東京・六本木)で2月18日より開催される。

三嶋りつ惠 XY 2016 ガラス 33x33x26cm Copyright the artist Courtesy of ShugoArts

 1962年生まれの三嶋りつ惠は、89年にイタリア・ヴェネチアに移住。現在はヴェネチアと京都を行き来しながら活動している。

 三嶋は、96年にムラーノ島のガラス工房を訪れたことを契機にガラス作品の制作を開始。粘性の高いヴェネチアのガラスの特性を活かした有機的なかたちや、透明なガラスを用いて周りの光や空気を取り込む佇まいが特徴的だ。現代ヴェネチアン・グラスを代表する作家として、「ヨコハマトリエンナーレ 2014」に参加、またイタリア・ヴェネチアでの個展「IN GRIMANI / 55th La Biennnale di Venezia」(13年、Museum of Palazzo Grimani)やオランダ・ロッテルダムの個展「Frozen garden / Fruits of fire」(11年、Boijmans van Beuningen)を開催するなど、国際的に活動の場を広げている。国内でも、クレマチスの丘リストランテ・プリマヴェーラ、ザ・リッツ・カールトン京都のロビーなど、公共空間での委託制作も行ってきた。

 本展では、新作のガラス作品を発表。また菊池寛実記念 智美術館(東京・虎ノ門)で3月20日まで開催中の「第2回菊池寛実賞 工芸の現在」展にも作品を展示している。

編集部

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