EXHIBITIONS

ダレン・アーモンド「時の光」

ダレン・アーモンド Between Somewhere ⅩⅦ 2018

ダレン・アーモンド Between Somewhere Ⅲ 2018

ダレン・アーモンド Between Somewhere Ⅵ 2018

 キュレーターの飯田高誉が主宰する「スクールデレック芸術社会学研究所(Sgùrr Dearg Institute for Sociology of the Arts)」が新たにギャラリースペースとしてオープン。展覧会第1弾は、フリップ式時計や月光による長時間露光を用いた写真シリーズや映像作品を制作するイギリスのアーティスト、ダレン・アーモンドを迎える。

 古より続く時間の流れや記憶に着目するアーモンドは、世界各地の古代遺跡や産業遺跡、自然を旅し、作品制作の重要なヒントとしてきた。1990年代より日本にも訪れ、京都・比叡山の千日回峰行を撮影した映像インスタレーション《Sometimes Still》(2010)、茨城県の桜を撮影した写真シリーズ「Day for Night」(2006)などを手がけている。

 また近年の個展「陽の光のかげで」(SCAI THE BATHHOUSE、2016)では、グリフィス天文台の太陽観測望遠鏡から見える太陽をiPhoneで撮影した映像作品《Hand-held Sun》、16枚の鏡面パネルから構成される《In Reflection 005》、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた星雲や恒星系のイメージをもとに描いた絵画作品《Timescape 03:52》(3作品ともに2015)を発表。時間と密接に関わる太陽や星と、旅や空間、幻想といった作家がかたどってきた概念を呼応させた。

 本展では、アーモンドの絵画シリーズ「Between Somewhere」の新作を展示する。