
ワタリウム美術館の建築空間と向き合う体験を。梅田哲也によるツアー型展覧会の試み
様々な場所でツアー形式の作品を発表してきた現代アーティスト、梅田哲也。東京・神宮前のワタリウム美術館の建築にフォーカスし、ひとつのパフォーマンス公演のように構成した展覧会「wait this is my favorite part / 待ってここ好きなとこなんだ」が始まった。会期は2024年1月28日まで。

様々な場所でツアー形式の作品を発表してきた現代アーティスト、梅田哲也。東京・神宮前のワタリウム美術館の建築にフォーカスし、ひとつのパフォーマンス公演のように構成した展覧会「wait this is my favorite part / 待ってここ好きなとこなんだ」が始まった。会期は2024年1月28日まで。

第70回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第70回は、「手紙」というかたちで自分を表現する河野芽衣さんに迫る。

スプラウトキュレーションで開催された「幽霊の道具」展 を美術評論家・清水穣がレビュー。宇田川直寛、横田大輔、草野庸子、濵本奏、古田直人、渡邊聖子ら6名の写真家による作品から、写真の現在形を紐解き、観測する。そこ見られた特徴や傾向は何か、そこから外れる作家の視点はどこにあるのかを考察する。

「せんだい3.11メモリアル交流館」で開催された倉科光子による「ここに根をはる ─津波のあとの植物たちとその環境」展を美術批評家・椹木野衣がレビュー。地層の変化がもたらす植物の動きをとらえた倉科による水彩画を、椹木が自宅の庭の様子と重ね合わせながら論じる。

京都の観光名所である平安神宮。ここで、クリエイティブカンパニーNAKED, INC.(ネイキッド)が手がける、新たなかたちの夜間参拝「NAKEDヨルモウデ 2023 平安神宮」が12月1日よりスタートした。

アール・ヌーヴォーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャ。その知られざる画塾の教師としての一面に光を当てる企画展「ミュシャとパリの画塾」が、大阪の堺 アルフォンス・ミュシャ館で開催される。会期は前後期合わせて12月2日〜2024年3月31日。

前澤友作が会長を務める現代芸術振興財団によって、全国の学生を対象に実施されてきたアートコンペディション「CAF賞」。その第10回目となる今年、ファイナリスト13名による入選作品を展示する「CAF賞2023入選作品展」が東京・代官山のヒルサイドフォーラムで開催される。会期は12月12日〜17日。

今週開幕・閉幕する展覧会から、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

イギリスの現代美術雑誌『ArtReview』が毎年発表している、アート界でもっとも影響力のある100組のランキング「Power 100」。その2023年版が発表された。

様々な展覧会で見る機会が多い「浮世絵」。そのマニアックな見方を紹介する展覧会「深掘り! 浮世絵の見方」が、太田記念美術館で始まった。会期は12月24日まで。

東京・上目黒のギャラリー青山目黒で、美術評論家・中尾拓哉がキュレーションする展覧会「メディウムとディメンション:Apparition」が開催される。会期は12月1日〜24日。

才能あるアーティストを発掘し、その活動を支援するために設立されたアートの国際公募展「アートオリンピア」。その5回目が作品募集を始めた。

2023年12月に開幕する展覧会のなかから、とくに注目したいものを編集部がピックアップしてお届けする。 *最新情報は各館公式サイトをご確認ください。

箱根のポーラ美術館は、新たにゲルハルト・リヒター《ストリップ (926-3)》を収蔵したと発表した。同館のコレクションでリヒターの作品はこれで3作目。12月13日より展示される。

岡本太郎の遺志を継ぎ、次代のアーティストを顕彰する岡本太郎現代芸術賞(通称「TARO賞」)が、第27回の入選者22組を発表した。

アートセンターとして様々な可能性を開く試みを実践するBUGで、「バグスクール:うごかしてみる!」が2024年1月14日まで開催されている。作品鑑賞のみならず、ワークショップやラーニングスペースでの体験を通じて、作家や作品への理解を深めることができる新たな試みだ。

北陸の浄土真宗信仰の中心寺院であり、550年の歴史を持つ名刹・城端別院善徳寺の敷地内に、宿泊を中心とした新たな複合施設「善徳寺 杜人舎(ぜんとくじ もりとしゃ)」が12月1日にプレオープンする。

1993年にミラノサローネ国際家具見本市にて、デザインの価値観を覆しその名を馳せたダッチデザイン(オランダデザイン)の代名詞ドローグ。その誕生から30周年を記念し、「Droog 30. Design or Non-design?」展が開催された。当展示のキュレーターであり、オランダおよびドローグを代表するデザイナーでもあるリチャード・ハッテンと共にドローグの30年と現代社会における関連性を考察する

第29回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2023年10月号の「フェルクリゲン」では、映像アーティストのユリアン・ローゼフェルトの「私たちがいなくなったとき」展を取り上げる。産業革命の光と闇を背景に持つフェルクリンゲン製鉄所が会場となった本展の意義をライターの河内秀子が考察する。

神奈川県相模原市のパープルームギャラリーで坂本夏子+梅津庸一による「2人で描く 絵画は今、何を問えるのか?」が開催される。会期は12月15日〜25日。本展をもって同ギャラリーは取り壊しのため閉廊する。