2026年版:この秋ソウルで見るべき展覧会ベスト17【4/4ページ】

ソウル西部:汝矣島(ヨイド)エリア

「The Cubists: Inventing Modern Vision」(ポンピドゥー・センター・ハンファ)

ロベール・ドローネー《パリの街》(1910〜12)(部分) Domaine public. © Photo : Centre Pompidou, MNAM-CCI/Georges Meguerditchian/Dist. GrandPalaisRmn

 今年開館したポンピドゥー・センター・ハンファの開館記念展として、「The Cubists: Inventing Modern Vision」が開催されている。パリのポンピドゥー・センターのコレクションを中心に、40名以上の作家による絵画・彫刻約90点を8章構成で紹介。会期は10月4日まで。

 パブロ・ピカソジョルジュ・ブラック、フアン・グリス、フェルナン・レジェ、ソニア&ロベール・ドローネーらに加え、アルベール・グレーズ、アメデ・オザンファン、ナタリア・ゴンチャロワらの作品を通じ、1900年代初頭のパリで生まれたキュビスムが国際的に展開していく過程をたどる。また「KOREA FOCUS」では、20世紀初頭の韓国近代美術形成においてパリが果たした役割に着目。美術だけでなく写真、文学、舞踊を横断し、西洋のキュビスムと韓国のモダニズムとの接点を検証する。

会期:2026年6月4日〜10月4日 
会場:ポンピドゥー・センター・ハンファ 
住所:63 Building, 50 63-ro, Yeongdeungpo-gu, Seoul 
開館時間:10:00〜18:00(水土〜21:00) 
休館日:月
料金:一般28000ウォン

ソウル市外:ヨンイン、ウォンジュ

「2026 Art Spectrum ARoomWhereEveryRadioIsTunedtoDifferentStations」(ホアム美術館)

 ホアム美術館(Hoam Museum of Art)では、「Art Spectrum 2026 《ARoomWhereEveryRadioIsTunedtoDifferentStations》」が開催される。2001年に韓国の若手作家を発掘・支援するために始まった「Art Spectrum」は、2024年から対象をアジアへと拡大。今回はパリのパレ・ド・トーキョーとの共同企画により、10ヶ国から23のアーティストやコレクティブが参加する。会期は9月1日〜12月27日。

 本展では、視覚芸術のみならず、映画、パフォーマンス、建築、デザイン、音楽、ファッション、出版などを横断し、単一の「アジア」という像へ収斂しない複数の実践を並置する。タイトルは「すべてのラジオがそれぞれ異なる放送局に合わせられた部屋」を意味するもの。館内外へ作品を展開し、異なる歴史や言語、政治的・技術的条件から発せられる複数の「周波数」が、互いに干渉し、共鳴する状況をつくり出す。キム・ジスの映像《Wheels》(2026)などが出品される。

https://www.leeumhoam.org/hoam/exhibition/96?params=Y

会期:2026年9月1日〜12月27日
会場:ホアム美術館
住所:38 Everland-ro 562beon-gil, Pogok-eup, Cheoin-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do
電話番号:+82-31-320-1801~2
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月、9月25日、1月1日
料金:一般 2万ウォン

「En Attendant」(Museum SAN)

 江原道・原州のMuseum SANでは、イ・ベ(1956〜)の個展「En attendant」が開催されている。同館の開館以来初となる韓国人作家の個展で、約50年にわたる制作を絵画、彫刻、インスタレーション、映像によってたどる。会期は12月6日まで。

 イ・ベは木炭を主要な素材として、火によって木が炭へと変化し、やがて再び火を生み出すという循環を作品に取り込んできた。本展では館内の展示室だけでなく、本館入口から屋外庭園まで6つの空間へ作品を展開。安藤忠雄による建築と周囲の自然環境に応答しながら、黒という色、物質の変容、身体的な筆致、時間の循環という作家の主要な問題を横断する。屋外には《Brushstroke》(2026)なども展開される。

会期:2026年4月7日〜12月6日
会場:Museum SAN
住所:260, Oakvalley 2-gil, Jijeong-myeon, Wonju-si, Gangwon-do
電話番号:+82-1-033-730-9000
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の1時間前まで
休館日:月
料金:一般 23000ウォン