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2018.1.2

ネットアートから現代建築まで。
2018年にチェックしたい10の注目展覧会(part2)

各美術館で注目の展覧会が目白押しの2018年。そのなかから編集部がセレクトした、特に注目したい10の展覧会を紹介する。part2では現代美術を中心とした5展覧会を会期順にピックアップ。

ラファエル・ローゼンダール Installation view from Soft Focus MU founda1on, The Netherlands, 2015
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|1979年の開館以来初 「現代美術に魅せられてー原俊夫による原美術館コレクション展」(原美術館)

草間彌生 自己消滅 1980 ミクストメディア サイズ可変 © Yayoi Kusama (前期展示)

 日本を代表する現代美術館の一つとして1979年の開館以来、数々の企画展を開催してきた原美術館。本展では、創立者であり現館長の原俊夫自身が初めてキュレーションを手がけるもの。

 前期は、美術館開館前後の70年代後半から80年代前代までの初期収蔵作品を中心に、後期は企画展などをきっかけに購入した作品で構成。ジャクソン・ポロック、アンディ・ウォーホル、ジャン・デュビュッフェ、河原温、草間彌生、ナム・ジュン・パイク、荒木経惟、名和晃平、野口里佳、束芋など、さまざまな時代、ジャンルの作品を展覧する。

|現代美術に魅せられてー原俊夫による原美術館コレクション展

前期:2018年1月6日〜3月11日

後期:2018年3月21日〜6月3日

会場:原美術館

住所:東京都品川区北品川4-7-25

電話番号:03-3445-0651

開館時間:11:00〜17:00(祝日を除く水曜〜20:00)※入館は閉館の30分前まで

料金:一般 1100円 / 大高生 700円 / 小中生 500円

休館日:月(祝日の場合は翌平日)、3月12日〜20日

|美術館全体で40周年を飾る 「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」(国立国際美術館)

ロバート・ラウシェンバーグ 至点 1968 国立国際美術館蔵 © Robert Rauschenberg Foundation
提供:NTT InterCommunication Center [ICC]

 1977年に開館し、2004年に現在の中之島エリアへ移転した日本では4番目の国立美術館「国立国際美術館」が開館40周年を記念した大規模展を開催する。

 本展では、展示室だけでなく、地下1階エレベーター前の廊下など、美術館全体を展示に使用。マリーナ・アブラモヴィッチ、ヴィト・アコンチ、ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー、小泉明郎、ポール・マッカーシー、森村泰昌、大竹伸朗ら40組以上のアーティストが参加。大規模な修復を経て再び登場する、ロバート・ラウシェンバーグの《至点》(1968)にはとくに注目したい。

|開館40周年記念展 「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」

会期:2018年1月21日〜5月6日

会場:国立国際美術館

住所:大阪市北区中之島 4-2-55

電話番号:06-6447-4680

開館時間:10:00〜17:00(金土〜20:00)※入場は閉館の30分前まで

料金:一般 1200円 / 大学生 800円

休館日:月(2月12日は開館、13日は閉館、4月30日は開館)

|世界初の美術館個展 「ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学」(十和田市現代美術館)

ラファエル・ローゼンダール Much Better Than This Times Square Midnight Moment, New York 2015 Photo by Michael Wells

 スタジオを持たずにインターネット空間を発想と表現の場として活動するアーティスト、ラファエル・ローゼンダールが世界初の美術館個展を開催する。

 本展は、大規模な映像インスタレーション、タペストリー作品、英語俳句、インタラクティブ映像の展示によって構成されており、ローゼンダールの芸術の豊かな広がりを表現する。

|「ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学」

会期:2018年2月10日〜5月20日

会場:十和田市現代美術館

住所:青森県十和田市西二番町10-9

電話番号:0176-20-1127

開館時間:9:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで

休館日:月(月曜が祝日の場合その翌日)

料金:企画展+常設展セット券 1000円 / 企画展のみ 600円 / 高校生以下無料

|「アートが持つ力」を考察 「カタストロフと美術のちから展」(森美術館)

加藤翼 The Lighthouses - 11.3 PROJECT 2011 撮影=宮島径 Courtesy 無人島プロダクション

 戦争やテロ、難民問題や環境破壊など、危機的な問題は2018年になっても終息することはない。森美術館で開催される「カタストロフと美術のちから展」は、これらカタストロフを主題とした「負」を「正」へと変換する「アートの力」について考察する企画展だ。

 藤井光、畠山直哉、モナ・ハトゥム、トーマス・ヒルシュホーン、アイザック・ジュリアン、ヒワ・K、加藤翼、エヴァ&フランコ・マッテス、宮本隆司、ジョルジュ・ルース、ヘルムット・スタラーツ、スウーン、ジリアン・ウェアリングほかが参加予定となっている。

|カタストロフと美術のちから展

会期:2018年10月6日〜2019年1月20日

会場:森美術館

住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F

|新進気鋭の建築家、初の個展 「田根剛 Archaeology of the Future」(東京オペラシティ アートギャラリー)

田根剛 Photo by Yoshiaki Tsutsui

 フランスを拠点に活動する気鋭の建築家・田根剛の初個展。田根は、Dorell.Ghotmeh.Tane/Architectsとしてエストニア国立博物館を手がけ、2020年には国内で初めて手がける美術館「弘前市芸術文化施設(仮)」が開館予定など、いまもっとも注目される建築家。

 本展では「模型や写真だけに頼らず、本人の思考の過程がわかる体感型の展示」を目指し、大空間を活かしたインスタレーションを展開予定。同時期開催のTOTOギャラリー・間の田根剛展ともゆるやかに連携し、田根の活動を全方位から紹介する。

|田根剛 Archaeology of the Future

会期:2018年10月19日〜12月24日

会場:東京オペラシティ アートギャラリー

住所:東京都新宿区西新宿3-20-2