2017.6.25

人工知能は人間に何をもたらすか?鈴鹿哲生が個展「Singularity」で考える未来

日本の伝統技法と最先端の画像処理技術を融合させた作品を制作している鈴鹿哲生が、3年ぶりに個展を開催する。東京・白金のロンドンギャラリーにて、7月8日から20日まで。

鈴鹿哲生 Rules 2017
前へ
次へ

 鈴鹿哲生は1973年京都生まれ。2006年に実弟・鈴鹿晃示とともにモーション・グラフィックスタジオ「ANNY(アニー)」を設立し映像制作を行うほか、音楽活動やファッションブランドの立ち上げなど多彩な活動を行う。

 並行して、データをかたちにして存在感を持たせることをテーマにアート作品の制作も開始。浮世絵や箔などの日本の伝統技法と最先端の画像処理技術を融合させた作品を発表している。

 本展では、システムのバグによって桜が出現・消失し雲へと変化していく《Cherry Blossoms》(2017)など、人工知能の技術を取り入れた作品を展示。人工知能が人間の能力を超える「技術的特異点」を意味する「Singularity(シンギュラリティ)」を展覧会タイトルに冠し、人工知能が人間に何をもたらすのか、という問いを考察する。

鈴鹿哲生 Cherry Blossoms 2017