2018.2.23

ポップでシニカルな本秀康ワールド。展覧会「ロックとマンガ」で30年間の活動を一挙公開

イラストレーター・漫画家の本秀康の約30年間にわたる活動を紹介する展覧会が、東京・銀座のクリエイションギャラリーG8で開催。会期は2月27日〜3月29日。

ラップネットシップ「おもしろ帝国」展(2003)
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 本秀康(もと・ひでやす)は1990年にフリーのイラストレーターとして活動を開始し、95年に漫画家デビュー。一見ポップな画風でありながらシニカルさを持つストーリーや世界観によって多くのファンを獲得し、近年はCM、雑誌や絵本など、多岐にわたって活動している。

たばこと塩の博物館「イラストレーター170人が描く『わたしの句読点』」展 出展作品(2009)
『ENDLESS 20th Century comix 2000』(フランス)より(2000)

 レコードコレクターでもあり、音楽に造詣が深い本は、ユニコーンやスピッツなどのバンドのCDジャケットやパンフレットのビジュアルも担当。さらに、2014年には7インチレコード専門レーベル「雷音レコード」を設立し、企画からジャケットデザイン、リリースまでを自ら手がけている。

ユニコーン 『Quarter Century Box』のジャケット(2012)
大森靖子『君と映画』ジャケット(2014)

 本展では、本の制作活動の根源ともいえる、「ロック(音楽)」と「マンガ(物語)」をテーマに、イラストレーションと漫画の原画、約200点を展示。デビューからの約30年にわたる作品を一挙に紹介するとともに、本展を機に7年ぶりに漫画の制作を再開した本の現在進行形の活動も見ることができる。

 また会期中には、本秀康が作品を自ら解説するとともに制作の裏話などを語るギャラリーツアーも開催される。