エゴン・シーレをめぐるウィーン世紀末美術の数々。「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」が東京都美術館で開催へ

芸術の爛熟期を迎えたウィーンに生き、28年という短い生涯を駆け抜けた夭折のアーティスト、エゴン・シーレ。その世界有数のコレクションを誇るレオポルド美術館の所蔵作品を中心に、ウィーン世紀末美術を展観する大規模展覧会「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」が東京都美術館で開催される。会期は2023年1月26日〜4月9日。

NEWS / EXHIBITION

「私」と「君」が「世界」で交差するとき。小金沢智評 林勇気個展「君はいつだって世界の入り口を探していた」

「造船のまち」として栄えた北加賀屋を象徴する旧名村造船所大阪工場跡地にある、クリエイティブセンター大阪。この3フロアすべてを使って大規模なインスタレーションを展開する林勇気個展「君はいつだって世界の入り口を探していた」が行われた。北加賀屋での経験を題材とする映像を中心に、本展をキュレーターの小金沢智がレビューする。

REVIEW

第57回

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:ぼくが描く理由

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第57回は、幼少期より乗り物の絵を描き続ける15歳の立川幹大さんに迫る。

弘南鉄道でめぐる青森アートの旅。原高史 「AOMORI MAPPINK MEMORY 『記憶の未来』」が開催中

青森の弘前市を中心に走る弘南鉄道 弘南線に乗ってアートを巡るプロジェクト、原高史 「AOMORI MAPPINK MEMORY 『記憶の未来』」が、9月14日にスタートした。弘前れんが倉庫美術館を起点とし、弘南鉄道 弘南線の車両、および主要駅(弘前駅・平賀駅・黒石駅)、JR弘前駅 津軽ラウンジで11月13日まで開催される。

NEWS / PROMOTION

第11回

100人の読者より100人の書き手を。代表・南島興と執筆陣が語るコレクション展レビューサイト「これぽーと」の思想

常設展と自館のコレクションを活用した展覧会への展評を掲載する展覧会レビューサイト「これぽーと」。コロナ禍の2020年に生まれた本サイトの代表である南島興と執筆者3人に、コレクションに光を当てる意義やこれまでの活動から見えてきたものについて話を聞いた。

不確かな時代にイヴ・クラインの「非物質性」を改めて考える。「時を超えるイヴ・クラインの想像力」展が開幕

イヴ・クラインの作品を中心に、同時代の作家や現代の作家たちに共通する「非物質性」を探求する展覧会「時を超えるイヴ・クラインの想像力―不確かさと非物質的なるもの」が、金沢21世紀美術館で開幕した。本展の見どころをレポートする。

NEWS / REPORT

第4回

現代文明が失ったものを再帰的に取り戻すための装置としての現代美術──青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)を巡って

『地域アート 美学/制度/日本』などの著書で知られる批評家・藤田直哉が青森県内にある5つの美術館・アート施設を巡る5回連載。第4回は、アーティスト・イン・レジデンス機能を有し、青森県内の現代美術の起爆剤となった青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)を訪れる。

第2回

卒業作家たちが語る武蔵野美術大学の魅力:第2回 かっぴー

2学部12学科を擁する武蔵野美術大学(ムサビ)は、これまでに数々の作家やクリエイターを世に送り出してきた。世に出たつくり手たちがこの大学で何を学び、どんな経験をしたのか。第2回はマンガ家・かっぴーに自身のムサビ時代の思い出、そして現在の仕事につながる当時の経験をマンガで描きおろしてもらうとともに、インタビューを行った。(PR)

静嘉堂文庫美術館が丸の内に移転・開館。130年の時を超え、都心の新たなアートスポットに

岩﨑彌之助(1851〜1908)とその息子・小彌太(1879〜1945)の父子二代によるコレクションを収蔵・公開する静嘉堂文庫美術館が、東京・丸の内の明治生命館に移転。愛称「静嘉堂@丸の内」を携え、新たなスタートを切った。都心で良質な日本美術・東洋美術を鑑賞できるスポットとなる。

NEWS / REPORT

【DIALOGUE for ART Vol.8】「自己」と「他者」、異なるモチーフをアートで深く掘り下げていく

「OIL by 美術手帖」がお送りする、アーティストの対談企画。今回は、T9G(TAKUJI)と松山しげきが登場。現代に生きる人間のありようをテーマに、インスタレーションや絵画で表現を続けてきた松山と、フィギアの造形師だったキャリアを生かし技巧に富んだ立体作品を手がけるT9Gに、今年新設したばかりという松山のアトリエで話を聞いた。

INTERVIEW / OIL