「黄色い筆洗バケツ」のメーカーが3月末に廃業。少子化問題などが原因

1949年に創業し、「黄色い筆洗バケツ」など美術の授業でよく使われる文具用品を数多くつくってきたメーカー・ツボヨネ製作所が、3月末を以て廃業することを発表した。

黄色い筆洗バケツ 出典=ツボヨネ製作所のTwitterより

 黄色い筆洗バケツの製造販売で知られる文具メーカー・ツボヨネ製作所が、3月末を以て廃業することを発表した。

 同社は1949年創業。以来、絵の具用バケツや水彩パレット、ミッキーナイフ、文鎮など、小学校や中学校の美術授業でよく使われる文具用品を数多くつくってきた。

 まいどなニュースによると、廃業の理由に少子化問題の進行や原材料の高騰などが挙げられるという。「これから先、業績が回復するかというと期待できず、後継者もおりません。いまが会社を畳むタイミングだと決断しました」と、担当者が説明している。

 同社の発表に対し、Twitterでは次々と惜しむコメントが寄せられている。

ずっと愛用していました。水彩画などはこれからどうすればいいのかと涙が出ます。仕方の無いこととは言え、残念でなりません。小学校から高校まで、長いことお世話になりました。本当に有難うございます。
物凄く悲しいです。有難う……
お絵描きの時に筆を洗う黄色いバケツ・・・子供の頃はメーカーさんまで知らなかったけれどきっとツボヨネさんの製品だったのでしょうね、懐かしいな 卒業後も趣味で描いていた時に愛用させて頂いておりました なんだか寂しいです、お世話になりました
絵の具で絵を描くことに縁の無い人生を送ってきましたが、小学生時、遠心力との邂逅は貴社製品を通してでした。ありがとうございました。

 なお同社は現在、黄色のトリオ筆洗やIDパスケース、ボックスカッター、Tシャツなどを在庫品限りで販売中。販売期間は2月10日まで。

編集部

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