第2章 建築家がやってきた―外国人建築家と「都市風景」
第2章では、外国人技師や建築家たちが日本にもたらした本格的な西洋建築が紹介される。

擬洋風建築は生まれたものの、明治政府が求めたのは「本物の西洋」だった。そうしたなかで、ジョサイア・コンドル、ヘルマン・エンデ&ヴィルヘルム・ベックマンら外国人建築家たちは、東京の都市景観を大きく刷新していく。
本章の見どころのひとつであり、本展のハイライトとなるのが、日本初公開となるエンデ&ベックマンによる「国会議事堂案 外観透視図」(1887-88)だ。

本作は官庁集中計画の一環として設計された建築案のなかでも、ひときわ巨大なもの。ドイツ・バロック建築の特徴であるランタンや中央にそびえる巨大なドームと随所に配された小塔、二層を貫く柱などが、建物外観に圧倒的な威厳を示している。現在の国会議事堂よりも高く、実現すれば、当時の東京のなかでも群を抜く高さになったという。実現しなかった幻の計画案でありながら、近代国家の象徴を建築としていかに構想しようとしたのかを伝える貴重な資料である。


本章では、小林清親が描いた《新橋ステンシヨン》(1881)や鹿鳴館の装飾部材、家具なども展示。それらからは、西洋建築が明治東京の風景をどのように変えていったのかが見えてくる。



















