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「洋館 明治の夢と挑戦」(江戸東京博物館)開幕レポート。文明開化を洋館建築から読み解く特別展【2/5ページ】

第1章 ナマコ壁と擬洋風建築

 第1章では、明治初期に大工たちが生み出した「擬洋風建築」に焦点を当てる。 

第1章の展示風景

 擬洋風建築とは、江戸時代からの大工の棟梁たちが見よう見まねでつくった和洋折衷の建築のことを指す。本展におけるその最たる例が、明治元年(19868)に竣工した、東京初の洋館とされる築地ホテル館だ。同館の設計にはアメリカ人建築技術者リチャード・ブリジェンスが関わり、工事は大工棟梁・二代目清水喜助が担った。

手前が歌川広重(三代)《東京築地ホテル館表掛之圖》(1869)

 同館は左右対称の全体像、中央の塔といった洋風建築の要素にナマコ壁など日本の伝統的技術を用いものであり、まさに和洋折衷建築だった。この建築は多数の錦絵が描かれ日本全国の擬洋風建築に大きな影響を与えたという。

小林清親《海運橋 第一銀行雪中》(1877)
手前が第一国立銀行のシャンデリア

 なお二代目清水喜助はのちに、銀行建築第1号である第一国立銀行の設計・施工も手がける。同じ1章では、小林清親による第一国立銀行を描いた《海運橋 第一銀行雪中》(1877)や第一国立銀行のきらびやかなシャンデリアなどを通じて、明治初期の人々が洋館に抱いた驚きと憧れをたどることができる。

編集部

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