スープという「最小の食」から、生の根源を問い直す
東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで、企画展「スープはいのち」が開幕した。会期は8月9日まで。本展ディレクターを務めるのは、デザイナーの遠山夏未。
「スープ」と聞いて、私たちは何を思い浮かべるだろう。世界中で親しまれるこの料理は、土地によって様々な素材が用いられるが、共通点を挙げるならば、口にすることで誰もが「ホッと一息つける」ことではないだろうか。
遠山は、2003年にロシアや東欧を旅した際、唯一の温かな食事であった「スープ」に心身を支えられたという。さらにその旅路で、ルーマニアの農民たちがスープを口に運ぶ写真と出会い、生きることを分かち合うためのスープの存在を目の当たりにする。

以来、長年にわたりスープについて思考を巡らせてきた遠山は、それを料理としてのみならず、衣服や住まいといった「身体の外側の環境」と、食という「内側の環境」を、地続きの「身体を包む行為」として捉えるようになった。本展は、実体験から立ち上がったそのユニークな着眼点のもと、現代社会における衣食住を支える、原初的な感覚へと立ち返る試みとなっている。
参加作家は、和泉侃、ISSEY MIYAKE、veig、岡篤郎、岡本憲昭、加藤奈摘、 佐藤政人、志鎌康平、関口涼子、高橋孝治、田中義久、津田直、常山未央+能作文徳、遠山夏未、長尾智子、NOTA&design(加藤駿介、加藤佳世子)、野村友里、林響太朗、UMA/design farm(原田祐馬、津田祐果)、山フーズ(小桧山聡子)。レシピ出展は、遠山夏未、長尾智子、野村友里、船越雅代、細川亜衣、山フーズ。テキスト出展は、有元利彦、今道友信、LTshop(松田沙織)、小池一子、早川茉莉ほか。






























