加えて見逃せないのが、本展の背景にあるワタリウム美術館の前身である「ギャルリー・ワタリ」時代からのジャッドと同館の交流だ。1978年にジャッドの日本初個展がギャルリー・ワタリで行われ、当時は立体作品3点、ドローイング5点、版画作品2点が展示された。
会場では、そのジャッド展の関連資料やジャッドと館長・和多利志津子の交流を示す写真や手紙などの貴重なアーカイブ資料も展示。ジャッドが当時、この地でどのように受容され、影響を与えたのかということについて思いを馳せることができるだろう。


同館の和多利浩一は、「ワタリウム美術館の原点に回帰したいと考え、2年前にジャッド財団を訪れ、この展覧会を提案した。いま、改めてコンセプチュアル・アートが再評価されるべき時期に来ていると感じる」と、本展開催への想いを語った。
ホワイトキューブを飛び出し、地平線の先にある「永遠」を求めたドナルド・ジャッド。その哲学は、情報が氾濫する現代において、より一層の切実さを持って私たちに響いてくる。



















