横浜美術館のリニューアルオープン記念展「いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年」がスタートした。会期は2026年3月22日まで。担当学芸員は、日比野民蓉(横浜美術館主任学芸員)。
本展は、1965年の日韓国交正常化から60年となる節目に合わせ、韓国の国立現代美術館(MMCA)との共同企画により、3年間の研究・調査を経て開催されるもの。同館のリニューアルオープンの際に改めて制定された「多文化共生、多様性尊重」という理念に基づいている。
企画を担当した日比野は、その狙いを次のように語る。「韓国近代史における研究はこれまで蓄積されてきているが、戦後、そして1965年の日韓国交正常化以降から現在の日韓におけるアートを通じて交流や表現の変遷が十分に語られていないと感じていた。65年以降は、とくに日韓間で行われた主要な展覧会をたどることで、その実態をとらえることを試みている」。
今回の展覧会は全5章立ての構成となる。2階の第1~4展示室とホワイエ、さらに1階の無料スペースとなるギャラリー8の6つのスペースには、50組以上の作家による約160点の作品が日韓両国から集結。ゆたかな歴史を育んできた日韓のアートを通じて、互いの姿や関係性を新たに発見する場となることを目指している。














































