そして第4章「大奥のくらし」は、婚礼調度品や生活用品、遊び道具などから大奥のなかでの暮らしを紐解く内容となっている。初めに注目されているのは、大奥内に入るための輿入れ。入ってからはほとんど外に出ることのできない大奥に、女性たちはどのようなかごに乗って、どのような道具を持ち、どのような様子で入っていったのかが明らかとなる。
会場には、綱吉の正室となった浄光院(鷹司信子)が乗ってきた女乗物が展示されている。美しい模様で装飾された豪華なお籠に乗って大奥へと入ってきた浄光院は、このなかで何を考えていたのだろうか。

ほかにも、大奥にいた女性の服装が季節ごとに展示されている。火事が頻繁に起きた江戸城本丸においては、武家女性は火事装束をまとうこともあった。本展では特別に、マネキンの着付け展示によってその姿を見ることができる。





















