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ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」展(大阪中之島美術館)開幕レポート。LV史上最大の展覧会で示す日本との深い関係【3/12ページ】

 続く「原点」は、その名の通りメゾンの原点を紹介するもの。中心となるのはトランクやラゲージだ。ルイは、旅の移動手段や近代的なライフスタイルの変化を反映し、つねに革新的なアイテムを生み出してきた。蓋が平らなトランクや、こじ開けられない錠前、「スティーマー バッグ」「キーポル」、ソフトタイプの旅行鞄などは、旅の概念すら変えていった。ここでは、最初の日本人顧客のひとりであった駐フランス特命全権公使・鮫島尚信(1845〜80)の肖像画など、ルイ・ヴィトンを語るうえで重要なエピソードなどがわかるアーカイブが、曲線を描く壁一面に広がる。

展示風景より
展示風景より、中央右側が鮫島尚信の肖像画(1881、東京駒場博物館蔵)
展示風景より

編集部