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ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」展(大阪中之島美術館)開幕レポート。LV史上最大の展覧会で示す日本との深い関係【2/12ページ】

 大阪中之島美術館を象徴する吹き抜けのアトリウムでは、ルイ・ヴィトンを象徴するトランクを連ねたような巨大ランタンが、序章のように来場者を迎える。また会場エントランスもトランクで構成。ドーム型の巨大インスタレーションは、極めてシンボリックで、来場者をルイ ヴィトンの世界へと誘う。こうしたアトリウムとエントランスの演出は、トランクがメゾンの礎であると同時に、旅と変革の物語への入り口であることを強く示唆している。

ランタンにはモノグラムが見える
エントランス

 創業者ルイ ・ ヴィトンがアニエールにアトリエを設立したのが1859年。アニエールはサン ・ラザール駅まで直通の鉄道があり、セーヌ川にも面したパリ郊外の街。水運でトランクづくりに必要な木材を船で容易に運ぶことができるこの場所は、ルイにとって理想のロケーションだった。アニエールのアトリエは時代とともに進化し、今日もルイ ・ ヴィトンに欠かせない職人技の拠点であり続けている。「アニエール」セクションは、アニエールのファミリーハウスを体感できるスペースだ。

展示風景より
展示風景より、バッグ「メゾン・ドゥ・ファミーユ」

編集部