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ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」展(大阪中之島美術館)開幕レポート。LV史上最大の展覧会で示す日本との深い関係【5/12ページ】

 続く「ルイ・ヴィトンと日本」は、畳と障子を思わせる床と天井が特徴的な、日本展のためにつくられたオリジナルのセクションだ。

展示風景より

 1867年のパリ万博によって、日本文化との出会いを果たしたフランス。ルイ・ヴィトンも例外ではなく、日本美術、なかでもに版画や貴重なオブジェの熱心な蒐集家となり、そこからインスピレーションを得て自らのデザインに活かしていった。1921年には、北斎の《富嶽三十六景 凱風快晴》のイメージでシャンゼリゼ通りの店舗に壮大なショーウィンドウを設置。その3 年後には自身の800点近い刀の鍔のコレクションから着想を得て、洗面用具セットの装飾をデザインした。

展示風景より

 創設者からすでに日本と深い関係があったルイ・ヴィトン。このセクションでは、顧客カードや市川團十郎のために特別に製作した鏡台ケースや着物ケース、雛人形用トランク、鎧と兜のトランク、お茶用トランク、着物などが展示。また日本との関係をより特別なものにしてきた、村上隆や藤原ヒロシ、川久保玲、NIGOといったアーティストやクリエイターたちとの協業も見逃せない。

展示風景より、モノグラム・キャンバスの歌舞伎鏡台トランク(2004)と勝川春章《四代目市川段蔵、女型三代目瀬川菊之丞》(1782-83、ギメ東洋美術館蔵)
展示風景より
展示風景より

編集部