ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が麹町に特設会場を設け、大規模展覧会「Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton(空へ、海へ、彼方へ──旅するルイ・ヴィトン)」展を開催したのが2016年。以降、日本では「LOUIS VUITTON &」(2021)、「SEE LV」(2022)といった展覧会を開催してきた。
大阪中之島美術館で開幕した「ビジョナリー・ジャーニー」展は、これまでのルイ・ヴィトン展を遥かに超える大規模なものだ。
バンコクと上海での開催に続く本展は、日本という文化的背景を通して再解釈されたルイ・ヴィトンの歴史と創造性を紹介するもの。会場デザインは、建築家でOMAパートナーの重松象平、キュレーションは美術史家・キュレーターのフロランス・ミュラー。28万人以上を動員した「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」(東京都現代美術館、2022-23)を手がけた2人が再びタッグを組んだ。

メゾンが長年にわたり所蔵してきたアーカイヴから厳選された歴史的アイテムや資料、貴重なオブジェなど、総数1000点を超える展示品が11のセクションに並ぶ本展。その多くが初公開であり、うち200点が日本に関連するものだ。
大阪中之島美術館の菅谷館長は、「開館以来、25以上の展覧会を開催してきたが、ルイ・ヴィトンと協働することで、『ものを見せるとはどういうことか』を再認識した。展覧会見る側も提供する側も、先入観を取り払い、新たな体験をしていただけるいい機会となった」と自信を覗かせた。























































