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「大正イマジュリィの世界」展(SOMPO美術館)開幕レポート。“紙の宝物”が語る青春【3/4ページ】

 第2部「さまざまな意匠」では、テーマごとに大正期の多様なビジュアル表現を紹介している。「エラン・ヴィタルのイマジュリィ」では、哲学者アンリ・ベルクソンの思想に基づく「生命の飛躍」や「創造的躍動」といった概念が、美術表現に与えた影響をたどる。生い茂る植物、踊る女性、輝く太陽といったモチーフが多用され、自然と人間の生命力を可視化するようなイマジュリィが数多く生み出された。

第2部「さまざまな意匠」の展示風景より

 「怪奇美のイマジュリィ」では、伝奇物語や探偵小説を彩った妖しく耽美な視覚表現を紹介。動植物と人間が融合したグロテスクな文様や退廃的な装幀、江戸川乱歩の探偵小説の挿絵などが並び、現代におけるマンガやゲーム文化にも通じる“視覚の物語性”の源流が浮かび上がる。

第2部「さまざまな意匠」の展示風景より
第2部「さまざまな意匠」の展示風景より
第2部「さまざまな意匠」の展示風景より

編集部