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「ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの ―『民藝』から現代まで」(パナソニック汐留美術館)開幕レポート【6/7ページ】

 第6章「モチーフを表す」では、陶磁器の技法や特性をいかし、意匠としてモチーフのある作品を追求した作家が紹介される。松田百合子(1943〜)は色絵磁器の伝統を学びながらモダンアートに想を得て、ポップでダイナミックな作風で現代の色絵表現を確立した。《西瓜水瓶(フリーダ・カロへの オマージュシリーズ)》(1996)は、メキシコの女性画家フリーダ・カロへのオマージュとしてシリーズ化された作品のひとつだ。

展示風景より、中央が松田百合子《西瓜水瓶(フリーダ・カロへの オマージュシリーズ)》(1996)

 イギリスのグレイソン・ペリー(1960〜)による《シットストーム》(2006)は、作家にとって初めての九谷焼の作品。金沢で滞在制作されたもので、滞在中に撮影した写真の転写や、青海波の模様など様々なモチーフが重層的に絡み合う。

展示風景より、左がグレイソン・ペリー《シットストーム》(2006)
展示風景より、中村錦平の作品群

編集部