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「ピクチャレスク陶芸 アートを楽しむやきもの ―『民藝』から現代まで」(パナソニック汐留美術館)開幕レポート【4/7ページ】

 4章のテーマは陶磁器制作の核心である形態だ。陶芸家たちはその追求にどう向き合ってきたのか。陶芸界の鬼才・加守田章二(1933〜1983)は、1970年代には毎年のように作風を展開させたことで知られる作家。72年に制作された《彩色角壺》(1972)はもっとも人気の高いシリーズのひとつで、表面の着色と土の造形が見事に拮抗した優品だ。

展示風景より、手前は加守田章二《彩色角壺》(1972)

 またこのセクションでは、空間と対峙することに新しい視点をもたらしたルーチョ・フォンタナの平面作品も併置されており、陶作品との新たな共鳴が生まれている。

展示風景より、右がルーチョ・フォンタナ《空間概念、期待》(1962)

編集部